1694_意志の力は使えば使うほど減衰するのか?

「意思の力」について

先日紹介したチャールズ デュヒッグ氏著の「習慣の力」という本を紹介しました。この本には面白い実験のことが書かれています。それは「意思の力」についてです。僕はこれまでこのブログで、人生を好転させたいのであれば意思の力に頼るのではなく、習慣化させることによって体が勝手動く状態にするのが望ましいと書いてきました。

しかし、実際、習慣化を試みようとするときに必ず「意思の力」が必要になってきます。習慣は小さな行為の積み重ねです。積み上げる過程で、必ず、「安きに流れるのか?決めたとおりに実行するのか?」の選択を迫られるのです。そこで意志の力が必ず必要になります。

自己抑制を使いすぎると

そして過去のブログでは、夜は理性や意志の力が落ちるので、その前提で時間の使い方を設計しないといけいないと書いていました。

1036_夜は意志の力や理性の働きが落ちるので、落ちる前提で時間の使い方をコントロールしないといけいない

本書ではスタンフォードのマシュマロ実験を起点に、意志力は「習慣化」で鍛えられることや、自己抑制を使いすぎると次の課題でパフォーマンスが落ちるということが証明されていました。

意思の力は減衰する

つまり、意志の力は使いすぎると弱ってしまうのです。たとえば、1日仕事をして意志の力を使い果たし、疲弊しきっている状態では誘惑に負けやすいということです。一方で、朝一まだ何もしていない状態は意志の力がみなぎっているので、自制することができるのです。

僕はこの事実について帰納的に理解していましたが、「意思の力は減衰する」という言葉を知って目から鱗が落ちた気になりました。夜、僕が誘惑に負けるのは負けるべくして負けているのです。

霊的生活において有用な方法

昨日は波及性の高いキーストーン・ハビットこそが重要だと書きました。僕にとってのキーストーン・ハビットは主の前に出ること、聖書の御言から霊の糧を頂くこと、イエス様との深い交わりに入る習慣です。この習慣こそがすべての生活に良い影響を与えることは間違いありません。そして、これらを習慣化させるには上記実験に基づけば朝以外にはあり得ないということです。

イエス様は早朝に天のお父様との交わりをされていました。ただイエス様がなんとなくそうされていただけではなく、この肉体と精神と霊をもった存在である人間にとって科学的にもそれは霊的生活において有用な方法であったのだと理解しました。

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