悪いインフレ
日本は長い間デフレに苦しめられています。外国では今激しいインフレが起きているので、デフレでいいじゃないかと思ったりもします。しかし、日本でもエネルギーや穀物価格の上昇から物価が上がる悪いインフレが始まっています。
その影響は明確に家庭に現れていて、卵10個入りが以前では198円で購入できていたのに、今では279円くらいしています。さらにいつもよく買う「薄皮パン」5個入りが4個入りになっていて、ステレス値上げが当たり前になっています。
デフレ脱却のために
日銀はかれこれ10年に近く金融緩和を続けています。銀行が中央銀行にお金を預けても利子がつかないゼロ金利政策。さらに日本を含めて一部のヨーロッパの国では預けているとお金が減るというマイナス金利も導入されていました。また日銀は国債を買うだけでなく、大量に株を買って市中にお金を放出しています。それでも、ちっともデフレスパイラルから逃れることができていません。
さらに、コロナのせいで、金融緩和、信用緩和、財政支出などが加速しました。恐ろしいことに、それをどう収拾させてデフレスパイラルから脱出すべきか誰も知らないのです。
スタグフレーションがこわい
日本は賃上げとほとんど伴わないインフレに見舞われています。だから、生活が苦しくなります。しかし、もっと恐ろしいのは悪いインフレではなくて、スタグフレーションです。これは、不景気、かつ失業率上昇しているにもかかわらず、物価高が続く状態です。これはアメリカでも70年代に起こったことです。かりにそうなったら、今以上に苦しい状況になるでしょう。
今は金融緩和や財政出動で金余り状態で、行き場をうしなったお金が仮想通貨や不動産に流れて大きなバブルを形成しています。最近ではポケモンカードなどにも数億円の値段がつくそうです。それほどお金が余っているのです。
今参入すべきか
もし、このバブルに参加するなら、バブルがはじけたあとにすべてがわかります。「潮が引いた時に誰が裸で泳いでいたかがわかる」というのはウォーレン・バフェットの言葉です。また、バブルというものは、弾けた時に初めて気づくものです。
もし、うまい金儲けの話があったら、イナゴになって養分にならないように気をつけたいです。そういった話を勧めて来る人は参加者が増えることによって自分が所有する資産が増えるので勧めてくる場合が多いです。今から市場に参入するリスクもしかりだと思います。