ワーシップについて
聖書に出てくる神は礼拝を好まれる神です。旧約聖書には礼拝に関する規定が細かく定められています。人間は罪人であるため、そのままでは神の前に出ることはできません。聖書には血を流すことなしに罪の赦しはありえないと書いてあります。それゆえ、旧約聖書の時代、ユダヤ人は礼拝の際に、雄羊などを犠牲として神の前にささげ、罪を赦してもらい、大祭司だけが神が現れる至聖所へと入ることができました。
しかし、イェス・キリストが地上に来られてから(新約聖書の時代)はその決まりが大きく変わりました。
数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄したのである。それは、彼にあって、二つのものをひとりの新しい人に造りかえて平和をきたらせ、十字架によって、二つのものを一つのからだとして神と和解させ、敵意を十字架にかけて滅ぼしてしまったのである。
特に下記2点が大きく変わりました。
- イェス・キリストご自身が完全な供え物として、十字架の上で神に生贄として捧げられました。
- 上記を受け入れるすべての人は罪が赦され、神の前に出られるようになりました。
ですから、現代において、神に近づくためにはイェス・キリストの十字架が必ず必要です。十字架が自分の罪のためであったことを認めて立ち返るときに、罪が赦され、はばかることなく大胆に神の前に出ることができます。そして、神の栄光を受けることができます。
すなわち、すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けられなくなっており、 彼らは、価なしに、神の恵みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである。
そして、礼拝する者は霊とまこととをもって父を礼拝すべきとあります。つまり、自ら自身を生贄として神に捧げる礼拝がワーシップとなります。
ベテルミュージックについて
Counting down the days until Heaven Come Conference! Early bird ends tomorrow night for both LA & Dallas. For info + tickets: https://t.co/QjXlvCgQsD#heavencome2019 #bethelmusic pic.twitter.com/UzCGziORV7
— Bethel Music (@bethelmusic) 2018年10月1日
ベテルミュージック(Bethel Music)の活動は、アメリカのカリフォルニア州にあるベテルチャーチ(Bethel Church)で2001年から始まりました。もともとは、小さなローカル教会内での働きにすぎなかったのですが、2009年から2013年にかけて一気に急成長し、今や世界的な影響力のあるワーシップソングをリリースし続ける大きな組織となりました。
ジョシュ・ボールドウィン(Josh Baldwin)、ディビッド・ジョナサン(David Jonathan)、メリッサ・ヘルサー(Melissa Helser)などが主要メンバーでしたが、2015年にはアメリカのクリスチャンバンドのLEELANDが加入したり、様々なメンバーがフューチャリングで参加されたりしながら、現在では16名ほどのメンバーでワーシップソングがリリースされ続けています。活動が始まった2001年から2012年までの10年間ではたった7枚のアルバムしかリリースしていませんが、2012年から2018年の間ではすでに、29枚ほどのアルバムをリリースしています。
下記はオフィシャルWebサイトに記載されていた文章です。
ベテルミュージックは礼拝者のコミュニティで、神の現れを追求していいます。わたしたちはともに集まり、世界中の教会を励まし、また、勇気づけ、深く親密に父なる神と出会えるために存在しています。わたしたちは神とは誰か、わたしたちは誰の中にいるのか、すべての季節において礼拝の新鮮な表れを捉えています。
音源について
Reckless Love (2018)に収録されている「Reckless Love」です。この曲は楽器構成がシンプルにもかかわらず歌詞の力強さに全く曲に負けていないところが驚異的です。ワーシップソングとしての調和と表現が異常なほどに最高潮に高められている極めて完成度の高い曲だと思います。脊髄をえぐられるような、または、心が裸にされるような世界観の表出はさすがベテルと唸らされます。わたしが生まれる前から、天の父はわたしたちを知っていて、愛してくださいました。驚くばかりの神の愛とその真理を歌っています。また下記聖書の例え話の神の愛も描かれています。
ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだろうか。はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを喜ぶだろう。
Reckless Love
For the Sake of the World (2012)に収録されている「Our Father」です。イントロに心が溶かされます。緑の牧場にごろんと寝転んで神の前で安らぐ情景が浮かぶようです。静かさからうねるような激しさへの移行やワーシップチームの表現の見事な上下振幅は圧巻です。歌詞の内容はは聖書に記載れている祈りそのままになっています。
ヒルソングと同じように無駄な音(主張音)がなく、すべての音が調和しているところはヒルソングに似ていますが、ヒルソングが自然の小さな風景を独特の輝く水滴系ディレイギターで表現しているとするならば、ベテルは太陽の暖かさの香りや肌に当たる優しい風の動きなど目に見えない嗅覚や触覚などで感じ取る自然の動きを表現するのを得意としているような気がします。
Our Father
You Make Me Brave (2014)に収録されている「You Make Me Brave」です。なんのコンテキストもなく単に神が力や勇気を与えてくれたと賛美しているのではなく、私達が神の愛に触れられるまでに神がしてくださったこと、イェス・キリストが道を開いてくださったこと、導いてくださったこと、また、誰かが伝えてくれたこと、そして、勇気を出して信じようとイェス・キリストに歩み寄るまでのすべてを恵みとして感謝している曲です。
You Make Me Brave
LEELANDとのアルバム
Invisible (2016)はアメリカのアメリカ・テキサス州出身のクリスチャンバンドLEELANDがベテルミュージックのレーベルからリリースしたアルバムです。LEELANDはクリスチャンレーベルであるEssential Recordsから音源を出していますが、InvisibleはLEELANDのワーシップアルバムという位置づけでベテルミュージックからリリースされているようです。2011年にリリースしたアルバム「The Great Awakening」以来、約5年振りのアルバムです。
Y'all need to add us, and @bethelmusic on Snapchat! ?@leelandofficial ? #leeland #bethelmusic pic.twitter.com/afuhqBjcTB
— leelandofficial (@leelandofficial) 2016年4月30日
モーリン(Dayton Mooring)の美声が際立っている爽快感のある曲です。
Invisible
参照リンク