スーパーストーンズ[Supertones]

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キリスト教と音楽

イスラエル発祥のユダヤ教を信仰するユダヤ人は非常に不思議な民族です。あらゆる分野において権威をもっていて、実は世界を動かしているのはユダヤ人だというような都市伝説まであります。ノーベル賞受賞者総数の約20%を占有しており、名実ともに超絶優秀な民族です。聖書には「刻んだものを拝んではならない」との記述があるので、ユダヤ民族は彫刻以外では、基本的にすべての分野で実績を残してきたと言われるほどです。

民族宗教であるユダヤ教の環境で育ったイェス・キリストから世界宗教となるキリスト教が誕生しました。ユダヤ教信仰者はイェスを救い主として認めておらず、引き続き、救い主を待ち望んでいるそうです。

その中でも一般的に知られていない分野が音楽です。聖書の記述によりますと、彼らは戦争の時に、礼拝部隊を先頭に立たせて神を賛美してから敵陣営に切り込むという大変リスキーで特殊な戦闘方法を採用していたようです。聖書には角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器が出てきます。ダビデ像で有名なダビデは実は戦士でありミュージシャンで立琴のような弦楽器を得意としていたようです。彼は多くの詩を残しました。また、王様という立場にもかかわらず、喜び極まってしまって上半身裸で神の前で踊り狂い、妻ミカルにディスられるという場面も描かれています。

そのほか海割りで有名なモーセのお姉さん(ミリアム)もきれっきれのダンサーです。

このように、音楽は聖書に描かれている神にとって重要な意味をもっていて、さらに、礼拝と踊り、また角笛などの楽器は喜びの表現として、神に喜ばれるものだったようです。そして、思わず踊りたくなる、聞くと体がうずく音楽ジャンルの中でスカは外せないと思います。スカとは、ジャマイカ発祥の2拍、4拍を強調した音楽ジャンルです。

The.O.C.Supertonesについて

Superstonesはアメリカのカリフォルニア州出身のクリスチャンスカバンドです。スカの流れをくみつつ、パンクロックなどの激しいサウンドと組み合わせたサードウェーブ・スカジャンルのバンドです。クリスチャンバンドレーベルトゥースアンドネイルレコード(Tooth & Nail Records)に所属していました。1996年にファーストアルバムをリリースして以降、一度活動中止になったり、メンバーも変わったりしながら、現在でも活動が続けられています。現メンバー6名全員がクリスチャンで、そのうちの4名はなんと牧師です。結成から20年以上も経過しているので、今ではおっちゃん感が出てきていますが、サウンドは昔と変わらずエネルギーに満ちています。下記はオフィシャルサイトに記載されていたバンドの紹介です。

The.O.C.Supertonesはクリスチャンスカバンドで音楽を通してイェス・キリストの愛を共有しています。楽しみと喜びに満ちた音楽は君の顔を笑顔に、君を踊り駆り立てます。彼らのライブはエネルギーに満ちていて、深いつながりを君の魂に与えます。このバンドのメッセージはキリストの肢体であるクリスチャンを励まし、またノンクリスチャンに届けること。現在6人のメンバー全員が地元の教会で仕えていて、その中の4人はフルタイムの牧師です。

引用元:ocsupertones.com

当初から変わっていないメンバーはボーカルのマット(Matt “Mojo” Morginsky)、ベースのトニー(Tony “Toneman” Terusa)、トランペットのダレン(Darren “Chief” Mettler)、ドラムのジェイソン(Jason Carson)です。管楽器は以前はサックスもありましたが、今ではトロンボーンとトランペットだけとなっています。マットの歌唱力はもちろんのこと、トニーの踊りたくなるベースラインが特徴です。

The.O.C.Supertonesのポイント(完全なる主観)

楽曲について

Supertones Strike Back (1997)に収録されている「Grace Flood」(恵の洪水)です。2、4拍を強調したスカサウンドに踊るような引き立っているベースラインが特徴的な珠玉のダンスナンバーです。「なんでこんな僕なんか愛してくれたの?なんで?なんで?」と、神の恵に感謝している曲です。サビにむかってBメロから歪んだギターサウンドが神に対する強い熱い感情を高めていきます。「なんで僕のことなんか気に留めてくれたの?」と無条件の愛を賛歌しています。

The O.C. Supertones
Grace Flood

ここをクリックすると歌詞がみれます
(一部抜粋)

Soul, what’s wrong?
Why are you troubled here within me?
Deep inside my heart, my soul, what’s wrong?
So my God I do not see why You forgive me
Do You need me? Am I wise? Am I strong?
So Why, so why, so why, so why?

我が魂よ どうしたのか?
どうして我がうちに思い乱れるのか?
深い心の中にある魂よ どうしたのか?
神よ、どうしてぼくなんかを赦してくれたのかわからないんだ
まさか僕のことが必要?僕はそんなに賢かったかな?強かったけな?
なんで?なんで?なんで?

Why do You even love me?
Why do You even care?
Why should You think of me?
Oh my God, I’ll never know. It’s
Unconditional love, Unconditional love, Unconditional love
The grace flood

なんで僕なんか愛してくれたの?
なんで僕のことなんか気に留めてくれたの?
なんで僕のことを心に留めるくれたの?
神よ、僕にはわからないよ
無条件の愛 無条件の愛 無条件の愛
これは恵の洪水だ


For the Glory (2012)に収録されている「All GLory」です。聴けば爽快感を覚えてしまうポップネスな賛美の曲です。ポップパンクサウンドに響きあう管楽器が陽性で笑顔にしてくれそうです。2:06あたりからのトロンボーンとトランペットのうねるようなスイング感はSupertonesの昔からの特徴です。そのまま静かにブリッジに突入にし、ドラマチックな管楽器のメロディーとギターのミュートバッキングによりサビへと盛り上がっていくところは非常に感動的です。

The O.C. Supertones
All GLory

ここをクリックすると歌詞がみれます
(一部抜粋)

All around the world every time its told
The story always sounds like this
The powerful will use that power to kill
The poor are used up by the rich

世界中がいつも言っている
ストーリーはいつもこうだって
力は力を使って殺すんだ
貧しい人たちは豊かな人たちに食いつぶされている

All the world will lift its eyes
The time will come, our God will rise!
All glory, all power, hallelujah
A day will come and God will fight
And all the wrongs will be made right!
All glory all power hallelujah

すべての国の民よ 目をあげよ
時は来た 神は高く挙げられる
すべての栄光と力 ハレルヤ

その日来て、神が戦われる
すべての間違いは正しくなる
すべての栄光と力 ハレルヤ


Hi-Fi Revival (2002)に収録されている「Hold On To Jesus」です。こちらの曲はスカサウンドではなく、スローナンバーのしっとりとした心にグッとくる歌詞を噛み締めながら歌いたい曲です。サビに入る前の「それは唯一の僕たちの心をゴールドに変えちゃうものさ」のが少しミスチルっぽいいささかナイーブな哀愁漂うメロディーで感極まり系となっています。

イェスを待つんだ
彼にすべてを伝えるんだ
君の夢も問題もね

純粋な心が望むのはただ一つ
あなたを知ることだよ

そして粉々になるんだ
僕が過去に見つけたものは全てなくなる

The O.C. Supertones
Hold On To Jesus

ここをクリックすると歌詞がみれます

Hold on to Jesus
Tell Him about everything
Your dreams and your troubles
Pure hearts desire one thing
And mine is to know You
Mine is to break down
And shatter to pieces
And lose everything I’ve found

イェスを待つんだ
彼にすべてを伝えるんだ
あなたの夢も問題もね
純粋な心が望むのはただ一つ
あなたを知ることだよ
そして粉々になるんだ
僕が過去に見つけたものは全てなくなる

I’m learning that nothing worth anything is cheap
I’m learning the path is thin and the grade is steep
And that the altars where we lay ourselves will crack when tested
And that theres only one that turns our hearts to gold

僕が学んでいるものは価値のないやすっぽいもの
僕が学んでいる道は狭く、難易度は急だ
僕たちが横たわっている祭壇は試練のとき、壊れちゃう
そして、それは唯一の僕たちの心をゴールドに変えちゃうものさ

ライブ音源について

ライブアルバムは「Live! Volume One」(2002)、「Live! Vol 2」(2017)とリリースしているのですが、どうもYoutubeにはないようでした。他にオーディエンスが撮影したものやテレビ番組の収録のようなライブ映像がありましたが、音質が悪いことと、また、結成から20年以上経過しているので、やっぱりおっちゃん感が否めない映像が多いようでこちらでの共有は控えることにしました。引き続きスタジオアルバム1曲をお楽しみください。

For the Glory (2012)の一曲目に収録されている「For The Glory」です。若干ギターサウンド分厚めのSupertonesらしい楽曲です。拳をあげて歌いたくなるようなキャッチーなコーラスが特徴的です。

The O.C. Supertones
For The Glory

ここをクリックすると歌詞がみれます
(一部抜粋)

Man I don’t know the future
I’ve never been a prophet
But one thing I can tell you
Is this microphone’s a pulpit

未来のことなんてわからない
先見者じゃないし
でもただ一ついうべきことがある
このスマホは説教者かい?

And I’ll speak it till I’m breahless
When no one sees I’ll praise him
Thy kingdom power glory
Will ever be my anthem

息ができなくあんるまで話すつもりだ
僕が彼を礼拝するのを誰もみなくなる時
王と力と栄光は、僕のアンセムとなる

And what I thought important
It doesn’t seem to matter
Our purpose, our mission
Is to say that…

僕が大切だと思っていることは
目的やミッションじゃなくて
ただ言いたいことは

This is for the glory of God (whoa whoa whoa)
This is for the risen king (whoa whoa whoa)
Who conquered death and hell (whoa)
That’s a story we must tell
This is for the glory

神に栄光を帰すこと
復活の王に
死と陰府を支配するもの

言うべきことは
神に栄光を帰すことだ

参照リンク

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