ビンヤードとは
ビンヤード教会連合(The Association of Vineyard Churches)とは、ビンヤードムーブメントの流れを汲む教会のことです。同流れを汲む教会が全世界に2,400以上あるそうです。ヒルソングチャーチ(Hillsong Church)は20世紀後半に起こったペンテコステ運動の流れを汲むアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団に属していますが、ビンヤードヤードチャーチのルーツは、ペンテコステ運動のあとに起こったネオカリスマ運動にあります。
当初のビンヤードの牧師やリーダー達は、神の霊の働きに対するクリスチャン信仰の中で、聖書的教理を追求するのに熱心だったそうです。1970年後半、小さなローカルの教会で始まった聖書勉強会が次第に拡大していき、特に歌手や作曲家などのメンバーが多かったことからワーシップソングで有名なムーブメントへと世界中に広がっていきます。当初、聖書勉強会にはボブ・ディランも足を運んでいたようです。現在では、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの英語圏はもちろんのこと、日本にもVCF(Vineyard Churchi Fellowship)系列の教会が多くあります。
We love @NSNconf and how it unites and serves the local church. Tonight our National Director, @Debby_Wright, is speaking on ‘Citizens of Heaven’ ?? ? #vcuki #NSN18 pic.twitter.com/UlVSqsNrg4
— Vineyard Churches (@VCUKI) 2018年7月29日
ビンヤードミュージックについて
SHINE ON US – NOW available for preorder on iTunes! #vineyardworship #newmusic https://t.co/RGaW8lw9OU pic.twitter.com/wuDIDLhm0t
— Vineyard Worship (@VineyardWorship) 2016年6月17日
ビンヤードの曲は、心からの偽りのない切実な思いと、本来は天に目を向けれるほどの立派な人間ではないけれど、どうしようもないただの罪人だけれど、キリストの恵と罪の赦しによって、天を見つめる眼差しが特徴的だと思っています。それゆえ、神の前にへりくだるや飢えかわくなどの表現が多いと思います。
また、楽器ひとつひとつの音の輪郭がはっきりしていて、全楽器が銀の彫り物に金のりんごをがっちりとはめ込むような安定感と全体の硬さがあります。また、前奏が始まった瞬間にほぼ0秒で神に心を向けることができる。そんな即効性の高いワーシップソングが多いと思います。Vineyard Musicの活動はVineyard Church UKによって1985年から始まりました。最初、Mercy Recordsというレーベルを立ち上げたあと、しばらくしてから、現在のVineyard Musicというレーベルになりました。既に700曲以上のワーシップソングが作られており、VCF(Vineyard Church Fellowship)系列の教会関係なく世界中で歌われています。VCF UKからリリースされているライブアルバム、スタジオアルバム、クラシックアルバム、キッズアルバムをすべて含めると既に60枚以上の音源をリリースしています。
これは完全に主観ですが、イギリスで紳士的だからなのかわかりませんが、オラオラ感は皆無で、ライブ映像もほとんど小規模のライブハウスで演奏しているような映像しかありません。すごくクオリティの高いワーシップソングが多いにも関わらず、YouTubeの再生回数の伸びがあまりよくないところから予測するに、あえて、プロモーションや広告を打たない自然な宣教スタイル(横と横のつながりを重視した聖書研究会)に徹しており、マルチメディアを最大限に駆使した空中戦的な方法は採用されてないのかと思っています。そこがUKらしくてより一層魅力的に感じるのはわたしだけでしょうか。
音源について
Waterfalls(2014)に収録されている「Bring Me Back」はボーカルと同じ熱量でギターやベースが神を賛美して歌っているように聴こえる曲です。声では表現できない切なるうめきをストリングス部隊が見事に表現しています。安定感のある自由なベースラインがぐっと曲を持ち上げており、美しい朝露がおりる朝の透き通った空気感の中で水滴サウンド的ギターが織りなすメロディーラインが美しい神を賛美しています。また、聖書に出てくる放蕩息子の例え話に出てくる息子の気持ちを歌っているような素晴らしい曲です。
Bring Me Back
Hungry(1999)に収録されている「Hungry Falling On My Knees」です。この曲はVineyardの曲の中でも5本の指に入るほど有名な曲です。全面的にドラムが出てきているところや少しグランジっぽい揺れるエフェクトがかかったエレキギター、王道ワーシップっぽくない変化球的な曲構成がいかにもUK的な雰囲気を醸し出しています。「欠乏を感じて、飢え渇いている。でも、わたしは失望しない。知っていることがある。それは、満たしてくださる方はイェス・キリストだけである。」と大胆にはばかることなくキリストに求めているミドルナンバーの曲です。
すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から来るのです。
Hungry Falling On My Knees
Fill Us Again(2017)に収録されている「Spirit Come」のライブ映像です。聖書に出てくる神は静かさの中に現れたと書かれています。聖書の中の著名な登場人物(モーセやノアやパウロなど)は個人的に神に出会い人生が変えられていったことが明確に記載されています。一対一の静けさの中(荒野など)です。
2017年のビンヤードワーシッのプアルバムは「再び私たちを満たしてください」をテーマにしているようです。忙殺される毎日の中でもFAGAが提供するコンテンンツはしっかり享受している生活を鑑みると、神の前に静まる時間は実はいつでもあって、実はただそれを選択していないだけなんだとはっとさせられます。神の前に静まる時に聴きたい曲です。
主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。 地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。
Spirit Come
Waterfalls(2014)に収録されている「Rescuer」はギターとドラムが織りなすリズムとメロディーが美しい曲です。偉大な救済者、助け主なるイェス・キリストに求める曲です。
Rescuer
日本のVCF
日本では、岐阜県の可児福音教会とその枝教会である扶桑ゴスペルセンター、埼玉県のVCF所沢、栃木県のVCF矢板や横浜などにもあるそうです。特に岐阜県の可児福音教会は1999年頃より積極的に海外のVineyard Musicを和訳してCDとして日本でリリースしており、完成度の高い音源を提供しています。これまでに延べ1万枚を超えるCDが、日本をはじめとして世界中の日本人クリスチャンコミュニティで用いられているそうです。特にVCF UKで1998年にリリースされたCome Now Is The Time「今 主をあがめ」は、クリスチャンであれば、ご存知の方も多いかもしれません。
Come Now Is The Time
参照リンク
- VineyardWorshipオフィシャルtwitter
- Vinyard Churchオフィシャルtwitter
- wikipedia Vineyard
- Vineyard uk & IrelandオフィシャルWebサイト
- vineyardsongs.com
- geocities.jp