快楽と苦痛
1年くらい前に「ドーパミン中毒」という本を読んでからずっと冷水シャワーを浴びることを習慣にしてきました。この本によると快楽と苦痛はシーソーの関係にあると説明されています。シーソーは平衡を保とうとするため、シーソーが快楽のほうに傾けば傾くほど同じように苦痛のほうにも傾くと説明されています。
たとえ、ドラッグや嗜好品や性的な快楽などを味わったとしても必ずそのあとには苦痛がくるというのです。さらにその書籍の中ではシーソーが平衡を保とうとすることを利用して、あえて苦痛を選択することの良い面が説明されています。
冷水を浴びること
この書籍の中では冷水やギンギンに冷えた水風呂に入る人のことが書かれていました。誰にとっても冷水や水風呂は苦痛でしかないものなのですが、苦痛のあとには確かにドーパミンが放出されて快楽を感じることができると説明されていました。
僕は昨年からこの冷水を実行しています。夏場はそれほど冷たい水が出ないので効果は薄いのですが、冬場になるとギンギンに冷えた水が出てくるので、かなり苦痛を感じます。しかし、体が冷え切ったあとはぶるぶる震えるのではなく、むしろ冷水を浴びていない状態は常に温かく感じるので不快ではないのです。
さらに頭はさえるし、確かにドーパミンが放出されているだろうなという気分も味わえます。最近は雪が降ったりと寒い日が続いていますが、僕にとっては非常にうれしい気候のなったと思っています。
自分の意志で自分を動かす
僕が冷水を浴びるにはもう一つ理由があります。それは嫌なことから逃げるというマインドを断ち切る訓練になるからです。正直お風呂に浸かっていると心地よいので、そのまま体が温まったまま風呂を出たほうがいいように思います。自分の本能は楽をしたがるのでそうしたいと思います。
しかし、そこで理性の力で嫌なことから逃げないという命令を下して冷水を浴びるという苦痛を選ぶのです。それによって自分の意志の通りに自分を動かすことが少しはできるようになったと感じています。例えば、以前はコタツに入ったらなかなか出れなかったり、スマホを触りだしたら止まらなかったりしたのですが、ある程度自分がやめると決めたらやめるということができるようになったのです。
身体から影響を与える
自分を変えるのはなかなかできないものです。しかし、魂と精神と体が互いに影響し合っているように、冷水を浴びるという身体の側面から自分の精神に影響を与えるということができるのは比較的誰にでも実行しやすいと思ったため、これからもこういった身体から精神に働きかけることを実践していきたいと思っています。