0754_FIREできる人とFIREに向いている人

FIRE

先日テレビでFIREが特集されていました。FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略称で、経済的自立と早期退職を意味します。経済的に独立さえできれば、会社に依存しなくても生きていけるので、自由自適な生活を謳歌したり、自分のやりたいことだけをすることができるというのです。

僕はFIREとは縁のない生活をしているので、とても興味深く番組を視聴しました。番組はなかなかバランスのとれた構成で、FIREで夢がかなったという人とFIREはしたけど生きがいがないので、また会社に戻る人など様々でした。

FIREに憧れがない

もし、以前の僕だったら、FIREの生活に憧れると思います。お金のことを心配することなく、自分のしたいことだけをして生きていくのは夢のように思えるからです。でも、今だったら、間違いなくFIREの生活に憧れることはありません。

その一番の理由は、社会の小さな歯車として、自分の役割が与えられており、その役割を通して感謝されるという体験ができるからだと思います。仕事を通して感謝されたり、成長を感じれたり、疲労感があって、夜ぐっすり眠れることはとてもいいことだからです。

もちろん、時には過度の負荷がかかって、嫌だな~と思うこともありますが、それでも、労働したあとの充実感は何にも変えられないのではないかと思っています。

本当にFIREしている人はごく一部

また、たとえ現在FIREができたとしても、今後そういったずっと続く保証がどこにもないという恐怖感もあります。例えば、融資を受けて不動産投資でインカムゲインが毎月入ってきていたとしても、利回りが落ちたとたんに、その安定性が失われてしまいます。

また、投資信託や株などで数千万円の含み益があったとしても、現金化していない以上、ボラティリティが大きいので、一気に資産を飛ばしてしまう可能性もあると思っています。もちろん、「卵は一つのカゴに盛るな」との名言があるとおり、リスク分散できていれば、いいと思います。

人生は長期戦

個人的には本当に安定して老後まで保証されたFIREをしている人はごく一握りなんじゃないかと思います。FIREをした今に満足できたとしても、それが老後まで続けられないと意味がありません。人生はマラソンです。今だけFIREできても、死ぬまでできないと意味がありません。

安定性の高いFIREができる保証がないのであれば、時代の変化に合わせてスキルを伸ばして、いつでも食いっぱくれないようにするほうがいくぶん精神衛生上いいのではないかと思いました。

おっさん
■感謝されるということだけでも会社にいる意味があると思う

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