聖書にはヨハネが何人かいる
今朝は通勤時にヨハネによる福音書を読んでいました。ヨハネによる福音書は恐らくもう100回以上読んでいると思いますが、新しい気づきがあたえられました。聖書にはヨハネという名の人物が大勢登場しますが、主要人物を2人ピックアップするなら、バプテスマのヨハネとゼベダイの子のヤコブの兄弟であるヨハネになるでしょう。
後者のヨハネはヨハネによる福音書や各種手紙や黙示録を書いたヨハネです。はずかしいながら、僕は高校生の時に初めて新約聖書を通読しましたが、当時でさえ最初は二人の違いを区別できないまま読んでいました。
バプテスマのヨハネ
一方、バプテスマのヨハネはイエス様にこのように言われた人物です。
あなたがたによく言っておく。女の産んだ者の中で、バプテスマのヨハネより大きい人物は起らなかった。
マタイ11:11
さらに数百年も前からバプテスマのヨハネの誕生はすでに旧約聖書のイザヤ書でも預言されていました。
呼ばわる者の声がする、
「荒野に主の道を備え、
さばくに、われわれの神のために、
大路をまっすぐにせよ。
イザヤ40:3
以上からもわかるようにバプテスマのヨハネは聖書では非常に重要な人物であり、特別な使命をもっていた人でした。
ヨハネはなんのしるしも行わなかった
しかし、僕が今日聖書を読んでいて驚いたのはこのように書かれていたからでした。
多くの人々がイエスのところにきて、互に言った、「ヨハネはなんのしるしも行わなかったが、ヨハネがこのかたについて言ったことは、皆ほんとうであった」。
ヨハネ10:41
ヨハネは女が生んだものの中で最も大きい人物でしたが、何のしるしも行わなかったのです。それほど大きい人物であるなら、モーセ、エリヤのようにしるし、奇跡をおこなって当然だろうと思っていたからです。しかし、バプテスマのヨハネはしるしはしなかったのです。
悔い改めのバプテスマ
確かに聖書ではヨハネがしたことと言えば、厳しい悔い改めのメッセージと悔い改めのバプテスマだけだったように思います。
そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教を宣べて言った、「悔い改めよ、天国は近づいた」。
マタイ3:1-2
それであっても、群衆は続々ときらびやかで便利な街をわざわざ出てきて、荒野でバプテスマのヨハネの説教を聞きにきてバプテスマを受けていたのです。これは僕にとって非常な驚きとなりました。なぜなら、人々はしるしや奇跡がなくても悔い改めの説教を渇望していたからです。
良薬は口に苦しと言いますが、悔い改めは肉の人間が嫌がるものです。しかし、その一方で悔い改めこそが人間には必要で、実は心の奥底ではそれを求めているのではないかと思ったからです。今日は悔い改めを中心に祈りをしようと思いました。