市場への衝撃
日銀の黒田総裁が10年近く続けてきた金融緩和の方向転換をしたことで、市場に驚きが広がっているようです。この一年は日本だけ取り残されたかのように長期金利が据え置かれていたのですが、それが事実上、ようやく利上げという判断になったようです。
正直僕は金融や経済のことはよくわかっていないので、その影響の範囲やこれからどうなるのかわかりません。ただ日銀の政策によって、もろに家計に影響が出るので遠くの出来事とは思えませんでした。
生活への影響
まず、国債10年ものの金利が上昇したことにより、住宅ローンの固定金利が間違いなく上昇します。ここ10年以上、固定金利は低い水準を維持していましたが、今年1年はやや上昇傾向になっていました。今回の政策変更によって許容範囲内の±0.5%まで上がるので、これから住宅を固定金利で買おうと思っていた人にとってはかなり痛手です。
一方、変動金利は短期プライムレートで決まるので、とりあえずは影響は出てないようです。このように固定金利が上昇傾向にあるというので、住宅ローンで変動金利を選択している人が9割近くに増えているというニュースを見ました。
変動金利はお得な人にはお得
変動金利は日銀が決める政策金利よって決まるので、日銀のさじ加減で調整できるものと思いがちですが決してそうではありません。今回の長期金利のように世界経済の影響を受けていて、投資家や投機家により圧力によって変更せざるを得ない状況に追い込まれることがあるということです。
現在、変動金利は固定金利よりも低いのでだいぶお得感があります。変動金利が上がった時に自己資金で一括返済や繰り上げ返済ができる人は絶対に変動金利がお得です。
変動金利じゃないほうが人も大勢いる
しかし現実は十分な自己資金がなくても変動金利を選ぶ人が多いのではないかと思っています。もし、自己資金が十分にないのに、目先の低金利に目を奪われるのは危険だと思っています。
なぜなら、誰もこの複雑で変数の多い経済を予測することなどできないからです。月返済で数万円の差が出るから、あるいは「今までずっと低金利だから、これからも低金利だろう」という希望的観測は危険だと思っています。