生成AIの負の側面
生成AIによって業務の効率化や便利さを享受できる一方で、負の側面もクローズアップされています。それは主に著作権に関するものであったり、本物のように見えるフェイク画像が大量に作れるといったことです。こうった変化は不可逆的な変化なので、もう突き進んでいくしかありません。
著作権に関していえば、創作者の血と涙の結晶が勝手にAIによって学習されてそれが別のコンテンツとして使われています。またAIが創ったものに著作権がないとされています。議論によってはそのAIを生成されるために入力されたプロンプト(呪文)は著作権を有するとするものもあるそうです。
フィジカルに触れ切る
僕はこういったことが当たり前になる世界で、人々はデジタルに幻滅するだろうと予測しています。メタバースやWeb3が流行り出したころから人類は逆に触れ切ってフィジカルに移行すると書いてきました。
0749_AIの影響により、人間はよりフィジカルに、スピリチュアルに寄っていく
0372_メタバース(仮想空間)より心の空間こそが唯一無二である
デジタルコンテンツを見ても「どうせこれもAIが創ったんだろう」というのが当たり前になると本当に信じれるものは、リアルであり、自分自身が体験したことだけになると思っているのです。
生身の人間に引きつけられる
例えば、僕はプロレスが好きですが、プロレスは決してAIにとって代わられることがありません。その他のスポーツ全般もそうでしょう。人格を持っている生身の人間がパフォーマンスしているからこそ、感情移入して見ることができるのです。もしそれがAIだとしたら、どれだけ感動的なバックグランドをもっている”設定”であっても、パフォーマンスであっても人を惹きつけたり感動させたりすることはできないでしょう。
だから、これから旅行やライブや体験型のイベントなどはもっと盛んになっていくと思います。コロナの影響による人々のマインドの変化によってPPVで5000円を払うことすら当たり前になりました。ライブとライブ配信によってリアルイベントはこれからさらなる盛り上がりを見せると思います。
生成AIのこれから
昨年が生成AI元年として、この先1年は盛り上がりを見せると思います。実際に触っていて面白いからです。しかし、2年目はどうでしょうか。おそらく、Web3同様一旦は下火に落ち着くのではないかと思います。そもそも、NFTなどは画期的な技術が注目されたというよりもビットコインに連動しており、金が稼げるという点に人が集まっただけだと思っています。
もちろんこれからもAIを使う人は成果を上げ続けると思いますが、享受する側は飽きると思っています。