0226_結局は経済優先

冷めたことを言う①

今日はすごく冷めたことを書くのでお許しください。ここ数年注目されているSDGsについてです。1日生活していると必ずこの文字が目に入ります。特に企業などで、以前からある、ごく当たり前のことなのに、わざわざ、SDGsの文字を入れて、やってる感を出しているのがあまり好きじゃありません。猫も杓子もSDGsです。あのSDGsのバッチを胸元に付けている人を冷めた目で見てしまう僕の心が一番冷めているのはわかっていますが、腑に落ちないのです。SDGsウォッシュをする企業も増えてくると思います。

SDGsウォッシュとは「実態以上にSDGsに取り組んでいるように見せかけること」を指します。SDGsウォッシュは、英語で「ごまかし」「粉飾」を表す「ホワイトウォッシュ(whitewash)」と「SDGs」を組み合わせた造語で「グリーンウォッシュ(green wash)」という言葉が由来であると言われています。

引用元:amita-oshiete.jp

昨年一年で、コンビニやスーパーなどでレジ袋の有料化が進みましたが、あれは効果があるのでしょうか。ここ1年でUber EatsやDiDiなどの利用が著しく増加して、宅配のプラゴミが急激に増加したと思います。僕は宅配は絶対に使いません。資源の無駄です。

冷めたことを言う②

クジラのお腹からレジ袋が出てきたり、海洋生物の鼻にプラのストローが刺さって死んでしまっているショッキングな事実には非常に心を痛めます。だからといって、感情に訴えて、レジ袋とストローは提供しないみたいな動きは意味がなさすぎる気しかしません。経済優先じゃなくて、もっと根本的に一昔前に戻ってペットボトルを瓶に変えるとか、宅配は使い捨てをやめて、食器を回収に来るとかしないと何も変わらないと思います。

先日参加したSDGs系イベントも、会場で使っているトイレットペーパーは牛乳パックからの再利用とか発電のディーゼルエンジンは家庭から出た油で動かしていますとか、こんなの数十年前の環境対策です。各飲食店は使い捨て食器で提供しませんとのコンセプトなのですが、ほとんどの人がマイ食器を持ってきているわけではなく、各飲食店でプラ製の食器やコップを購入しているのです。各飲食店でプラ製の食器やコップを販売したらだめでしょう。みんな易きに流れて買ってしまってます。本当にやってる感だけのイベントです。

冷めたことを言う③

これから企業は投資家から厳しい目で見られる。それは投資家が企業を見る時にSDGsを経営にきちんと取り込んでいるか見られるからだそうです。投資ほしさにSDGsを経営に取り込むのは悪いことじゃありませんが、目的が投資をしてもらうことなので、執念をもって本気でSDGsをに取り組む企業はごく僅かだと思います。背に腹は代えられないのです。

本当にこれからの未来を考えるなら、経済の成長は絶対に諦める必要があると思います。個々人、あるいは組織がどれだけ一生懸命にSDGsに取り組んでも焼け石に水です。国のレイヤーでトップダウンで計画停電なり、各種規制なり、今の経済活動の根本を変えてしまわないと明るい未来はないと僕は思っています。でも人間は欲望の生き物なのでそれも無理なのはわかっています。

人間は「やってはだめなこと」はわかっています。ただし、それを肯定化するゆるしがほしい。そういったものが、免罪符であるSDGsなのだと思います。熱心に活動されている方が読まれていましたら、本当に申し訳ありません。