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取扱説明書を書いてくれ
お客さんから新入社員に会社の関係者を紹介したいので、僕の取扱説明書を送ってくれと依頼がありました。フォーマットはお客さん指定のものがあり、色々と書くところがありました。よくある自己紹介シートの趣味や特技などの項目は一切なく、どちらかと言えば仕事の進め方やマインドよりのフォーマットになっていました。例えば、「座右の銘」、「仕事をする上で大切にしている言葉」、「コミュニケ―ションスタイル」、「強みと弱み」などです。
確かにコミュニケーションスタイルと基本的なマインドがわかれば、その人とどのように仕事をしたらいいかある程度わかりやすくなります。口頭での伝達が苦手な人に対しては、その人に合わせて積極的にテキストでの伝達をすることができます。また、内向的な方に関しては、意思表示ができない可能性もあるので、周りが積極的に聞き出したり、導いてあげたりと接し方を工夫することができます。
おっさんのトリセツ
個人的にはこういう自己紹介系は非常に苦手なのですが、フォーマットに書いた情報の一部をここにも書いておこうと思います。お客さんからもらったサンプルには項目ごとに4行ほどの分量が書かれていたのですが、割と短い言葉で的確に自分のことを書けたかなと思っています。
- 座右の銘:あえて狙わず、踏み外す
- コミュニケーションスタイル:腰の低さがウリ、我以外皆師
- 強み:全体を捉えて視覚・言語化すること
- 弱み:思考のスピードが遅い
- 好きな場所:銭湯
- なりたい姿:重心も腰も低い人間
様々なトリセツ
他人のトリセツを見るのは面白いものです。こんな一面があるんだ!とかへ~意外だな!とか普段気づかない一面を知ることができるからです。
だいぶ昔に各血液型ごとのトリセツみたいなものも流行っていました。特に日本人は血液型による分類を好むようで「あー当たってる!」などと言いながら読んだ記憶があります。それはA型、B型、O型、AB型に4分類された枠に、数十億人を割り振る大胆なものです。
一方、数年前に西野カナのトリセツという曲が流行りました。これは既に分類された枠に自分を押し込むのではなくて、完全にカスタマイズされた世界に一つだけのトリセツです。
自分のトリセツは?
クリスチャンはともすると聖書の中に出てくる人物に自分を当てはめがちかもしれません。例えば、自分は口下手だからモーセに親近感を覚えるとか、人間の強い要求には勝てなかった弱さがあるアロンの気持ちがわかるとか、ダビデやヨハネに憧れるからとか、自分がそういったタイプかもしれないなど思うかもしれません。
しかし、それは、血液型ごとのトリセツに無理やり自分を当てはめることに似ていて、自分はモーセにもダビデにもヨハネにもなれないのです。自分自身は自分であり、神様だけが僕たちのトリセツをお持ちです。だから、自分を創造してくださった神様に自分をゆだねるのがやはり最善だと思わされました。