タイマーが鳴る
僕には昔から一人の時間が無くなると、余裕がなくなってしまう性質があります。別に一人の時間が好きだというわけじゃないのですが、一人の時間がなくなるとウルトラマンの胸にあるタイマーがなるがごとく、自分の中で緊急事態に陥ってしまうのです。そして、人とのかかわりを拒絶したくなります。こういうところが社会不適合な一面なんだと思います。
昔から、学校や教会で行くキャンプや宿泊行事は総じて、自由時間が好きでした。大人になってからも、みんなで遊びにきているのに、ふらっと一人でどこかへ行ったりしていました。
周りにはよく思われない
もちろん、一人が好きだというのではないので、誰かと一緒に時間を過ごすのは好きです。大勢でワイワイするのも好きです。ただ、なぜかブザーが鳴るのです。これは一体何なんでしょうか。正直、この社会で生きていく上ではあまりいいブザーだとは思いません。だから、一人の時間がなくても生きていける人がとても羨ましく思います。
なぜなら、一人の時間とは、周りから見た時に、ともすれば、自己中心的な時間の使い方と思われることがあるからです。僕とて、一人の時間にYoutubeを観たり、寝そべったり、スマホを触るわけじゃありません。ただ、聖書を読んで静まったり、祈って神様が語られることに耳を傾けたり、本をゆっくり読んで内省したり、ランニングをして自分を追い込みたいだけなのです。
一人になると
タイマーが鳴り出して、一人の時間を取ると心が落ち着いてきます。そして、木を見ていた状態から森を見る状態に変わります。俯瞰的に全体を見ることができるようになります。散らばっていた積み木がきれいに整頓されるような感覚にもなります。おそらく、虫眼鏡に目を近づけてずーっと小さいものを見ていると目が緊張して疲れてきますが、目の筋肉を弛緩させてやるような感覚になるのだと思います。
様々な魅力的なコンテンツは人間に爽快感やリラックスる効果を与えてくれそうに見えますが、実際は心を弛緩させるのにほとんど役に立たないことが多いです。過度に興奮させたり、不自然に感情が刺激されて人工的に作られる喜怒哀楽は人間を疲れさせるだけのものです。
羽を伸ばす
しかし、もし、一人の時間で心を弛緩させることができるなら、もう一度、エネルギーを得ることができます。ベストは、わざわざそんなことをしなくてもエネルギーに満ちていることかもしれません。しかし、もし、疲れたなとか人から離れたいなと思ったならば、聖書を読むこと、祈りの中で神様のか細い声を聞くこと、内省すること、黙想することで羽を伸ばしてみるのがいいかもしれません。
