ルツ記は爽やか!
最近は通読でサムエル記下を読んでいます。非常に読了感の悪い士師記を読んで、それを中和するようにルツ記を読んで爽やかな気分になりました。その後、サムエル記上に入り、サウルとダビデのストーリーに入っていきます。サムエル記上は僕の大好きな書物のうちの一つです。
サムエルが最後の士師として幼いころから神に捧げられるシーンや、神の御言を軽んじたゆえに没落するサウル、そしてサウルに憎まれ命を狙われるダビデとその友であるヨナタンとの友情、何度読んでも面白いです。
もちろん、ここで言っている「面白さ」とは書物としての面白さや読了感のことであって、どんな書物でも霊的に学ぶことやエッセンスはあります。
ダビデの謎
一方サムエル記下は読んでいてなかなかつらいです。まず、ダビデが姦淫と殺人の罪を犯します。これはクリスチャン全員の疑問の一つでしょう。サムエル記上で描かれているの神の御言を重んじる、へりくだりの神の器でさえも衝撃的な罪を犯すのです。
当件でダビデは自身の命こそ助かりますが、ほとんど最悪と言っていいほどの神からの御言を受けます。それは、殺し合いが絶えないこと、災いが起こること、自分の嫁さんたちが白昼に犯されるというものでした。
あなたがわたしを軽んじてヘテびとウリヤの妻をとり、自分の妻としたので、つるぎはいつまでもあなたの家を離れないであろう』。主はこう仰せられる、『見よ、わたしはあなたの家からあなたの上に災を起すであろう。わたしはあなたの目の前であなたの妻たちを取って、隣びとに与えるであろう。その人はこの太陽の前で妻たちと一緒に寝るであろう。あなたはひそかにそれをしたが、わたしは全イスラエルの前と、太陽の前にこの事をするのである』」。
サムエル記下 12:10-12
聖書は露骨すぎるがゆえに不快感を覚えることがあります。しかし、そもそも人間の人生とはあらわにされれば誰でも不快感を感じさせるようなものであるとも言えます。神様はいつもそのような不快感を感じておられるのではないかと思いました。
げんなり
かくして、神の御言のとおり、ダビデの上に殺し合い、災いなどど降りかかってきます。しかも、それは自身の家族から起こってくるのです。まず一つ目はダビデの長男であるアムノンがダビデの三男の妹を強姦します。もう最悪です。読んでいてつらいです。
聖書にはダビデがこのことを聞いた時に怒ったと記載されていますが、それ以上のことは何もかかれていません。ようは自分も同じ罪を犯していたので、何も言えなかったのではないかと推察されます。
災いはここでは終わりません。ダビデの三男であるアブサロムは長男アムノンを殺してしまうのです。イスラエル人にとって長男、つまり長子とは非常に特別な存在なのですが、ここで最悪な結末であっけなく命を落としてしまうのです。
続きは明日に続きます。