1060_三男に命を狙われ妾を白昼に犯された人(ダビデ)

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三男が反旗を翻す

昨日はダビデの長子が三男のアブサロムに殺されたということを書きました。これだけでもすでにトラウマ級の耐え難い出来事なのですが、災いはさらに続きます。なぜ連日こんなことを書くかというと、つらすぎて自分の中で消化しきれないからです。どうか許してください。

なんと三男であるアブサロムが父ダビデに反旗を翻したのです。彼について聖書にはイスラエルのうちに美しさのゆえに彼以上に褒められた人はいなかったと記載されています。つまり、アブサロムは絶世の美男子だったようです。また、顔にシミも傷もそばかすもないだけでなく全身非の打ち所がないほどきれいだったようです。

さて全イスラエルのうちにアブサロムのように、美しさのためほめられた人はなかった。その足の裏から頭の頂まで彼には傷がなかった。
サムエル記下14:25

アブサロムは有能だった

しかも、彼は人心掌握に秀でていたようです。彼は有能な政治家、策略家であって、イスラエルの王に訴えに来る人に対して自ら人々の心に寄り添っていたようです。

そして人が彼に敬礼しようとして近づくと、彼は手を伸べ、その人を抱きかかえて口づけした。アブサロムは王にさばきを求めて来るすべてのイスラエルびとにこのようにした。こうしてアブサロムはイスラエルの人々の心を自分のものとした。
サムエル記下 15:5-6

それは決して彼が本当にそのように人々の心に寄り添っていたのではなく、虎視眈々と自身の父、つまりダビデの王としての座を狙っていたからです。

クーデターが起こる

そしてアブサロムはついに反旗を翻します。時すでにおそし、多くのイスラエルの民の心はアブサロムのほうに移っていたのです。彼は軍を引き連れてどうどうとイスラエルを占領します。ほぼクーデーターです。

一方ダビデは危険が迫っているため一部の人や妾を残してイスラエルから脱出します。そこで最悪の出来事が起きます。それは、ダビデが姦淫の罪を犯した時に神から告げられた預言の成就です。

わたしはあなたの目の前であなたの妻たちを取って、隣びとに与えるであろう。その人はこの太陽の前で妻たちと一緒に寝るであろう。あなたはひそかにそれをしたが、わたしは全イスラエルの前と、太陽の前にこの事をするのである』」。
サムエル記下 12:12

ダビデが残して行った妾達は自分の三男に白昼に犯されたのです。もう最悪です。読んでいてつらいです。今日の通読はとりあえずここで終わりました。

アブサロムは神を求める人ではなかった

ここで一つ考察をしてみたいと思います。それはアブサロムについてです。彼はダビデが神の器として歩んだ信仰の人のようではなかったようです。引照付き聖書で掘り下げてみると、彼はゲシュル人の母をもっていたようです。つまり、異邦人とダビデとの間に生まれた子だったようです。これ以上の深堀はできないのですが、もしかしたら、アブサロムは父よりも母からの感化を受けて育ったのかもしれません。つまり、ダビデの信仰の一面の影響をほとんど受けなかった可能性が高いです。

それゆえ、彼は父ダビデがいつも自身が神ご自身を求めていたように神を求めるということをする習慣がなかったようです。彼はいつも誰かに伺いをたてていました。それは自身では意思決定できないという弱さであったと思います。ある時はアヒトぺル、ある時はホシャイに伺いを立てていました。そして、自身にとって都合のいい方を聞き入れていたようです。

完全に自分事

正直、これは他人ごとではなく自分ごとだと思いました。なぜなら僕自身、現在子育てまっさい中であり、自分が適当な生き方をしていたらきっと子供も神を求める生き方をしないだろうと思ったからです。たとえ、今僕が比較的神の前にまじめに生きていたとしても、これからどうなるかは別の話だからです。神の前に襟を正そうと思いました。

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