0573_自分の羽をわざわざ折る鳥

へりくだりの意味

先日、説教を聞いていて、初めて聞く説明が目から鱗でしたので、ここで共有したいと思います。聖書に出てくる「へりくだる」という意味は原語では、「鳥が羽を折る」という意味があるのです。

僕はこれまでへりくだるという言葉を謙遜と同じような意味で理解していました。あるいは、神様の前に自分を虚しくして、無き者としてみるというふうに理解していました。

しかし、この原語の意味を聞いてより、より本質的な理解に近づいた気がします。さらに、ありありのイメージができるようになりました。

鳥にとって羽とは

鳥にとって羽はなくてはならないものです。なぜなら、羽があるから鳥としての属性をもつことができるからです。羽がないということは、空を飛べないことを意味しており、鳥としての存在価値が失われます。

もっと致命的なのは、生存することすらできなくなることです。きっと羽がないとあっという間に外敵の餌食になってしまうでしょう。鳥にとって羽とは命同様に大切なものなのです。

へりくだるとは、鳥がみずからこの羽を折って捨てる行為なのです。

イエス様も羽を折られた

イエス様の生き方を見ると、イエス様は羽を折る生き方をされたことがわかります。神の子であり、何でもできるのに、それをあえてされずに、この世で栄光を捨てて、へりくだりの道を歩まれたのです。

イエス様は万軍の天使に囲まれて天から降りてくるような誕生ができるのにそれをしませんでした。羽を折って、わざわざ汚い暗い臭い馬小屋で生まれる選択をされたのです。

また、目に見えるような奇跡をもっと行って群衆を説得したり、自分に反対する者に対して、天から火を降らせて消し去ることもできたにもかかわらず、あえて、反対する者たちに罵倒され、殴られて、殺される選択をされました。

それは、ひとえに、すべての人の魂が救われてほしいという愛の思いからです。

僕は?

僕はこの羽を折るイエス様のへりくだりの愛に圧倒されました。僕のこれまでのへりくだりは口先だけの軽いものでした。自分の分をしっかり残しておく不完全なへりくだりでした。

皆さんにとって、自分を自分たらしめているものは何でしょうか?特技、能力、経験、経歴、家系、お金でしょうか。僕は自分の羽をイエス様の前に折りたいです。自分の特技、能力、経験、豊かさなど自分が生きるために必要なものを捨てる選択をしたいです。

それこそが神様が喜ばれる選択であり、それこそが周りの人々の救いに繋がるのだと思います。そして、神様の栄光が現れるように切に願いたいと思います。

おっさん
■神の前にへりくだるとは鳥が自分の羽を折ること

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