0146_燃え下がる炎

先日ニュースでデジタルアートを制作しているチームラボが「炎」をテーマにした新しいアートを公開していました。見る者を魅了し、見る側と見られる側が相互作用で不規則に変化するチームラボのデジタルアートは、いつも刺激的で面白いです。

日経新聞の映像特集で、炎をテーマにした作品の中で、上から降ってきた炎が地上に憑依するアートで、チームラボの工藤岳さんがこのようなことを言っていました。

「火は燃え上がらず、燃え下がっている。」

引用元:日本経済新聞

これを見た時に思い出した聖書箇所が2つあります。1つ目は、イエス・キリストの復活したのち、弟子たちに聖霊が下った時の情景でした。聖書には残された弟子たちが神に祈り続ける中で、聖霊の火が上から降るように降り注いだと記載されています。2つ目はカルメル山における預言者エリアとバアル神を信仰する預言者との戦いです。

イスラエルの神とバアルの神、どちらが本物の神か、さぁ、火を下す神を本物の神としようとそれぞれが、火を下すように神に祈り求めます。エリヤは火が下から起こり得ないように、何度も水を注ぎました。さらに溝を作って、そこに水を満たします。果たして、火を下したのはバアルの神ではなく、イスラエルの神でした。

自分で頑張っても燃え尽きる、自分で火を起こしてもいずれ消える、自分で起こした火は他人に迷惑をかける。だから、自分の火は一切消して、神からの上からの日だけを切に求める。

復活祭が先週終わり、次は聖霊が弟子たちに下った五旬節を待ち望みます。自己中心的な考えや日頃の罪を燃え尽くしていただき、いよいよ、神様の働きに間に合う者になれるよう、祈り求めていきたいです。