金融緩和の副作用
僕がむやみに恐れすぎているだけかもしれませんが、今見えないところで起きている危機と日々の日常の平穏さがあまりにもかけ離れ過ぎていて違和感を感じています。コロナ以降よりアメリカも日本も世界各国で大量に紙幣を刷って金融緩和、財政出動の施策を打ってきました。
欧米諸国はその副作用が数年前より表面化していて、インフレ対策に躍起になっていますが日本だけなぜかまだ金融緩和を続けています。この先に何があるのか誰にもわかりませんが、日本は10年近くに及んだ金融緩和の刈り取りを10年以上かけて行っていかないといけない状況は確かだと思います。
異常な日常の平穏さ
にもかかわらず、日常の平穏さは続いています。もちろん、ゼロゼロ融資で返済が困難になり廃業に追い込まれる企業が増えて増えてきているというニュースは聞いていますが、まだ広範囲における不況という状況にはなっていません。
というよりも、むしろ、実体経済を紐づいているかは疑問なのですが、日経平均株価はバブル崩壊以降の最高値を記録しており、不動産価格も上がっており楽観的な雰囲気が漂っています。
豊かさの裏には
僕はずっとコンビニやファーストフード店でいつでも当たり前のように買って食べることができる日常自体がおかしいを感じていました。それは世界全体の食べ物が正しく分配されていないことの証です。経済優先で廃棄される食料に対して根本的な解決策を打たない企業や僕みたいに栄養失調よりも肥満で悩む先進国の人にはしっぺ返しが来るんだと思っています。
それはお金があっても手に入らないというレベルのしっぺ返しだと思います。この100年間でも金融恐慌や干ばつ、戦争によって何度もそういったことは世界中で起きてきました。日本が例外である理由がどこにあるのでしょう。
豊かさと貧困はコインの裏表
当たり前に食べたり飲んだりできるのは、どこかで誰かが当たり前のように食べたり飲んだりできてないからです。植民地政策という言い方を変えて合法で搾取しているに過ぎないのです。
日本は現時点では驚くべきことにまだ金融緩和中ですが、個人レベルの家計では逆張りで引き締めをして行って、そういったことが起きたときの耐性をつけておいたほうがいいのではないかと思っています。