0954_「日本銀行 我が国に迫る危機」の本を読んで

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世の中のトレンドの鏡

先日数か月振りに会社の帰りに本屋に寄りました。本屋にいけば最近の世の中の流れのトレンドがわかるので眺めているだけでも面白いものです。AIの本は以前より少し減った気がしましたが、やはりまだまだ多かったです。それだけ経済社会に与えるインパクトがおおきいことなんだろうと思いました。

あとは、イーロン・マスク氏の分厚い自伝上下巻が山のように積まれていたのですが、今はこの人が時の人なのかと思いました。電気自動車事業、ロケット事業、Twitter買収など時代の潮流にのっています。次のアメリカの大統領選が盛り上がってくるまでは彼がしばらく時の人になっているのかなと思いました。

買った本

僕は本屋の2階、3階を何度も行き来しながら、どんな本を買おうか吟味していました。最近出版される本の多くはポジショントーク本が多いので作者を見極めないと、とんでもない本をつかまされる可能性があります。小手先のテクニック的な情報ではなくて、できれば骨太の本質的な内容が書かれた本のほうがコスパがいいです。

今回も何度も吟味した結果、この本を買うことにしました。河村小百合著の「日本銀行 我が国に迫る危機 (講談社現代新書)」です。この方は京大出身で日本銀行に入行し、内部から日本銀行を見てきた方です。現在は日本総合研究所の主席研究員をされていますが、だからこそ客観的な立場で書かれているんだと思いました。内容は様々な客観的なデータをもとに鋭く考察されており大変興味深く読むことができました。

日本銀行が抱えている問題

正直に書くとすべての内容を理解できたわけではありません。わからなかったところは調べつつもう一度読もうと思っています。経済の知識があまりなくても、現在日本経済がマクロ的にどのような状況にあり、そして、どういったことが起こり得るのかということを知ることができました。問題は異次元緩和の長期化のひずみで積み上げられた大量の国債を巡る利払い費の増加です。

だいたいこういった本は金融恐慌だの、ハイパーインフレだのスタグフレーションだの恐怖をあおって、じゃあ、これこれを買いましょう的な思想を押し付けるものが多いのですが、この本の結論は非常によかったと思います。結論が気になる方はぜひ読むことをお勧めします。

すべてをご存じである方

人は過去から学ぶべきですが、ほとんどの場合現状から判断できる情報の正常性バイアスがかかっているものです。それは僕自身も同じです。「今がこうだからこれからもこうだ。」とか「過去50年間はこうだったから、これからもこうなる」とかです。

しかし、クリスチャンとしてしっかり認識しないといけないのは、神以外には確かなものは一つもないということです。誰でもこの世界の未来を予見することはできません。せいぜい、現状から予測するにすぎません。

しかし、クリスチャンは未来をすべて知っている方のもとに身を寄せることができます。つまり、未来を知っているかたにすべてをお任せすれば安心安全だということです。

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