1712_歩行者優先で車が一時停止するのは結果いいことなのか?

歩行者優先

僕の家の近くには信号機のない道路があります。そこは駅に行くには必ず渡らないといけない道路で比較的多くの人が利用しています。日本の交通ルールでいえば歩行者が優先なので、車は停止しないといけません。

体感的に40%ほどの確率で車は止まってくれます。ちなみに僕が車を運転する時、歩行者がいたら100%止まるようにしています。しかし、自身がいざ歩行者になると、もし、止まってくれたなら、僕は頭をペコペコしながら、感謝の気持ちを伝えて早く渡るようにしてしまいます。歩行者が優先にもかかわらず。

轢けるものなら轢いてみろ

中国ではわかりやすいほどの弱肉強食の国で、強く大きく持っている者が勝ち組です。まず上述したような信号機のない道路で車が止まってくれることなどありません。しかし、歩行者も負けてはいられません。それを前提としたうえで、道路に突っ込んでいくのです。たとえ車が猛スピードで来ていても「轢く方がリスクが大きい」と判断するので、車が止まると思っています。

そうして、本当にギリギリのところで車が止まったりするのです。これは中国で学んだ方法なのですが、もし車が突っ走ってきたら車のほうに手を伸ばして静止させることすらできます。その背後には「歩行者も対等、いや、車より上、轢けるものなら轢いてみろ。お前が止まれ」というマインドがあります。

環境に悪い

僕が日本に帰国して結婚してから、この中国式の渡り方をしようとしたら嫁さんに「何してんねん!危ないやろ!」ときつく怒られてしまいました。それ以降、僕は車に対してどのようなマインドで臨めばいいかわからなくなってしまい、なぜかペコペコするようになったのです。

そうして、僕は車が止まってくれる度に無駄だと思ってしまいます。なぜなら、車を一回停めてもう一度動かすには相当なエネルギーが必要になるからです。ようは、歩行者を優先して車が止まることは環境に悪いと言いたいのです。

優しさのインパクト

これは完全に持論ですが、環境のことを考えたら歩行者がいても車はそのまま通りすぎたらいいと思います。僕たち歩行者は車が通らなくなるまで待ってから渡る。そのほうが環境にいいと思うのです。

そんな考えをずっと持っていたのですが、最近、そうじゃないと思うようにもなりました。それは、車がエネルギーの無駄にしてまでも止まってくれたその気持ちが歩行者に伝わり、それが周りに広がっていくことのインパクトのほうが大きいのではないかと思ったからです。

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