サンクコスト効果
サンクコスト効果という言葉があります。野村證券の用語集にはこのように書かれていました。
英語表記はsunk cost。既に投資した事業から撤退しても回収できないコストのことで、埋没費用ともいう。それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで、それが今後の意思決定に影響を与えることを、サンクコスト効果と呼ぶ。
投資に関してだけではなくて、広義においては日常生活のあらゆるところにサンクコスト効果を意識させることがあります。例えば、ディズニーランドに行って、あるアトラクションの行列に2時間並んだとします。その途中で、並ばずにすぐに行けるアトラクションがあるとわかった時に、意思決定が非常に難しくなります。なぜなら、もし並ばずに行けるアトラクションに行ってしまったら、2時間並んだこと(既に投資したコスト)は回収できなくなるからです。並んだ時間が惜しいので、やっぱり並び続けようと意思決定してしまうこともサンクコスト効果です。
ゲームでのサンクコスト効果
例えば、スマホゲームなどでも重課金になればなるほど、やめられなくなります。仮にあるスマホゲームに10万円の課金をした後に、ゲームをやめたいと思っても、やめると投入した課金金額が無駄になってしまうので、やめるという意思決定ができなくなります。
周りには「このゲーム単純作業ばっかりでだるいわ~」とゆっている人がいて、辞めたらいいのにと思うのに、サンクコスト効果が発動して、やめられなくなっているようです。おそらく、パチンコとか競馬とかのギャンブルも同じなのではないかと思います。
投機・投資でのサンクコスト効果
ギャンブルは高リスク高リターンの投機です。投資は方法にもよりますが、ポートフォリオを組んでリスク分散すれば中リスク高リターンが得られるものもあるかもしれません。ただし、投資した株価や投資信託の評価価額が暴落した場合、投資した金額すら回収できなくなる可能性もあります。ここでもサンクコスト効果が発動されて、意思決定ができずに、元本割れしている状態で損切ができずに完全に塩漬け状態になる危険性もあります。
サンクコスト効果が未発動
自分のお金や時間だけでなく、能力やエネルギーを全投入しても絶対に失望に終わらない、裏切られない存在は神様だけです。聖書の言葉が真実であり、このお方により頼めば、人生は安心・安全なのです。
なぜなら、神様は心底、僕たちを愛していて、僕たちに必要なものを与えたくてしかたがないとまで思ってくださっているからです。「こんな神に信頼してしまったから損してしまった!」というのはこれまで聞いたことはありません。つまずく方は人につまずくのです。主により頼めば、サンクコスト効果は発動されないと信じています。
あなたがたのうちで、父であるものは、その子が魚を求めるのに、魚の代りにへびを与えるだろうか。卵を求めるのに、さそりを与えるだろうか。このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか」。
ルカ11:11-13
■時間やお金は日常的にどこかに投入・投資・投機しており、確実にリターンがあるとは限らない
■しかし、唯一の真なる神だけが決して裏切らないので、時間もお金も能力も投入してもサンクコスト効果は発動されない。