システムのリリース
先日久しぶりにお客さんのシステムで大型アップデートがあり、緊張感のある数週間を過ごしました。リリース当日まで何の問題もないということはまずありえません。お客さんからの仕様変更や「ついでにこれもお願い系」の追加開発、さらには開発側との認識のずれなどで、いつもひやひやしながら対応することになります。
今回ももれなく、僕と開発側との間で認識のずれがあり、というより、開発の方がうっかり忘れておられて、前日ギリギリ対応というスケジュールになりました。
前日に不具合が見つかる
リリースの前日、朝からデバッグしていると、どうにもこうにもレイアウトの崩れや「お客さんからのついでにお願い系」が反映されていないことが発覚しました。急いで、開発者に電話しようと思いましたが、開発側からの最終メッセージを見ると、05:34となっており、朝方まで対応してくれていたっぽいです。
今は10時過ぎなので、電話で起こすのもかわいそうだと思いましたが、急ぎで対応しないと翌日のリリースに間に合わなくなる可能性もあり、しばらく悩みました。個人的には、この開発者の方とは4年ほど一緒にやってきており、技術力は確かで、必ずやってくれるという信頼もありました。
結局、自分が逆の立場だったら、朝方まで対応しているにも関わらず不快な電話で目を覚まされるのは嫌だという結論に至り、13時までは連絡をいれないことに決めました。
結局、13時までには開発側から連絡があり、問題の事象も夕方までにはすべて修正してくれ、当日問題なくリリースすることができたのでした!
ただの歯車
前日に不具合が見つかってリリース当日までに修正できなかった場合、僕がお客さんから怒られるのは全く問題ないのですが、お客さんの各部署に迷惑がかかり、信頼も失うことにつながることが非常にまずいです。
お客さんの温度感をそのまま開発側に伝えることが正解ではありません。また、お客さんの要求をそのままのみつづけると開発側は必ず疲弊してしまうので、絶妙な調整が必要になります。とは言いつつも、僕がしているのは右から得たものを左に流すだけの役割で、よく言えば、潤滑油、がちっとはまる歯車のような役割です。
今回の場合は、リリース一週間前に、僕と開発側で認識のずれがあることが発覚してから、神様に祈ってきました。今回問題なくリリースできたのも、完全に神様のおかげです。
僕の手には及ばないソースコード、未知のバグ、お客さんからのむちゃぶりや開発側との意思疎通、僕にとっては、神様の助けなしにはできない仕事なので、本当にぜんぶ神様のおかげです。
今回も無事リリースできて感謝でした。