0204_エッセンシャルワーカーの人たちがうける報い

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コロナ禍の看護師たち

先日NHKスペシャルの「看護師たちの限界線〜密着 新型コロナ集中治療室」という番組を観ました。当番組は2021年の4月に放送されたもので、再放送されていたようです。現場最前線に立ち続ける厳しい現実の看護師たちの苦悩がまざまざと映し出されていて、非常に心が痛くなりました。

コロナ集中治療室に入るために、看護師の方は、1キロほどの重さのある特殊なマスクを被り、全身も完全に覆わなければなりません。患者の方に笑顔も見せられない、触れ合うこともできない、自分がこれまで目指してきた看護が全くできないことにジレンマを抱えているようでした。また、精神的な疲労が積み重なり、勤務し続けることが困難になる看護師の方も増え、現場は人で不足より、一部の看護師の負担がさらに増えます。また看護師の方は行動が厳しく制限されており、ビジネスホテルに寝泊まりして、休日も誰とも会わないような生活をされている方もいるというのです。そんな激務の中で働いているにもかかわらず、コロナの影響で経営が悪化した病院は看護師への給料を大幅に減額しているそうです。

限界線

コロナ以前は、患者の方に寄り添って看護して患者の方が回復されるのを見るのが生きがいだったと言っていた方も、コロナ禍では昨日まで元気だった人が急に重症化し、容赦なく命が奪われていくという現実に心がついていかなくなっているようでした。精神的にもきつい、体力的にもきつい、なのに、給料は下がる、まさにとっくに限界線を越えている状態が1年半以上も続いているのです。そういった過酷な状況が短期決戦で終わらず、長期戦に突入する中で、看護師の方が現場を後に去っていくというのです。

観ていて感じたことが、看護師たちの働きが本当に報われていないということです。集中治療室での勤務の疲労は通常の2倍、さらに長時間勤務でメンタルもやられる、なのに減給になる。こういった状態が非常に問題だと感じました。

こういった非常事態においても欠かせない職種、いわゆる、エッセンシャルワーカーの方々には頭があがりません。知り合いの保育士もどれだけ感染者が増えようとも出勤しなければならず、イベントを開催してもしなくても、どっちにしても保護者から文句を言われる、そんな状況にあるようです。介護福祉士の給料が低いことは以前から叫ばれていますが、岸田さんのいう分配の問題はまさにここだと思います。

報われない仕事

僕がこれまで見てきた中で最も割に合わない、報われない仕事は、「牧師」の仕事だと思います。多くの場合、多くの人は、牧師の方に対して、奉仕の精神は当たり前、やって当たり前の考えを持っているので、どれだけ尽力してもあまり人から感謝されることもあまりないように思います。違っていたらすいません。

教会で何か問題が起これば責任を取らないといけませんし、信徒間との人間関係や様々な問題に適切に対処しないといけません。そして、うまく対処できなかったら、牧師のせいになってしまうのです。

しかし、聖書にはこのように書いてあります。
喜び、よろこべ、天においてあなたがたの受ける報いは大きい。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。
マタイ 5:12

聖書に最も小さい者の一人にしたのは、すなわち、私にしたのであるとあるとおり、エッセンシャルワーカーの方がされている働き、一つ一つは神の前に覚えられており、天において受ける報いは大きいのではないかと、ひそかに思っています。