SNSや動画サイトを見ていると、世界中の様々なアーティストがリモートでコンテンツを作ってアップロードしています。自粛で何かと退屈になりがちな日々に、プロの芸人やミュージシャンなどがスマホを通してパフォーマンスを楽しませてくれています。
コロナの影響で、離れている複数人が一つになってコンテンツを生み出せることが明らかになりました。テクノロジー的には以前からできることだったと思いますが、これまでは、その必要性があまりなかったためそういったコンテンツの作り方は主流じゃありませんでした。
しかも、特別高価な設備も必要なく、スマホ一台で録画、録音、編集、共有、アップロードが完結します。著名人だけでなく、素人でもスマホだけで共同作業でできます。
先日、中国の教会の知り合いから、クラウドバンドをするからベースで入ってほしいと連絡がありました。それぞれのパートをそれぞれの地で撮影録音をして、それを最後にガッチャンコする。メンバー全員は顔を合わせることがなく、クラウド上で繋がっているから、クラウドバンドとは面白い言い方だなと思いました。
もちろん、一堂に会して、「いっせいのーで」で演奏するに勝るものはありません。楽器の音は素直にその人の気持を表しますので、耳から入る周りの音が自分の音にも影響を与えます。また、演奏者の顔の表情なども自分に影響を与えます。言葉は交わしませんが、演奏者は以心伝心のごとく声なき声でコミュニケーションをとります。
たとえ、そういったコミュニケーションは取れなかったとしても、神に捧げる賛美の場合は、全く問題ありません。聖書によると、神が求めているのは、奏でる音やよりも、演奏者の霊だと書いています。演奏者というよりも、礼拝者です。
神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである。
ヨハネ4:24(口語訳)
たとえ、3コードでベースのルート音をエイトビートで引き続けるだけあっても、イエス・キリストにある感謝と喜びを一音一音に込めてお捧げします。一音たりとも神様の御前から落ちることがないように、へりくだって、神の前に捧げられた麗しい芳しい捧げものとなるように奏でます。
また、別の箇所では、このように書かれています。
このように、あなたがたは子であるのだから、神はわたしたちの心の中に、「アバ、父よ」と呼ぶ御子の霊を送って下さったのである。
ガラテヤ4:6(口語訳)
御子の霊、すなわち、イエス・キリストの霊が私達に神を求めさせ、礼拝する者にします。そして、世界中のどこにいようとも、御子の霊がすべての人を一つにします。
クラウドバンドであっても、御子なるイエス・キリストの霊が中国にいても、日本にいても、一つにしてくださるから感謝です。