0526_日本の車窓から

鈍行電車

先日、いろいろとお世話になった人に電車に乗って会いに行きました。電車を乗り継いで各駅停車の電車に乗ります。鈍行電車は景色がゆっくり流れるので、窓から見る景色を存分に楽しむことができきます。正直、有料コンテンツにしてもいいくらいの価値があると思いました。その時の季節や天気によって毎回違う景色がなめらかに広がります。さらに新しいビルやお店ができたりと新しい発見もあります。

これがデジタルの世界だと、素材を3Dでモデリングして映像が変わるごとにレンダリング(描写)しないといけないので、高速で処理できる端末が必要になります。そんな端末を必要としないでも、この与えられた身体に備えられた目や脳を通して、大量の情報を高速に処理してくれているのです。こんな素晴らしい世界とそれを処理することができる目と脳を与えてくださった神様に感謝しました。

レトロな町たち

電車から降りるとさらに駅から20分ほど歩きます。初めて行く街を歩くのはとても楽しいものです。都会などは似たようなビルや店舗であふれかえっているのでちっとも面白くありません。

でも、ローカルな町だと、そのエリアにしかないような商店街や昭和のレトロ感のある店もあったりするので、見つけた!という喜びがあります。この町もローカルの激安スーパーがあったり、靴屋さんがあったり、たこ焼き屋さんがあったりと色々な発見をすることができました。

初対面の交わり

さらに新しい街には新しい人との出会いがあります。たいした出会いじゃないのですが、会話が生まれる出会いがあります。細い道を歩いていると、後ろから「すいません~通ります~」という声が聞こえてきました。振り向くと自転車に乗った中学生くらいの人でした。僕も「すいません~」と言って道を譲りました。こういったコミュニケーションはすごく嬉しいです。これが都会だとおそらく無言でどけ!と言わんばかりで通り過ぎていくか、チリンチリンを鳴らされて終わりです。

あとは、パン屋の前に立っていたら、おばあさんに話しかけられて10分ほど話をしたりと人情溢れる街だなぁと心が温かくなりました。

必要なこと

僕は1日中PCのモニターを見て仕事をしています。また、暇なときはスマホの画面を見ています。僕が作るものはデジタルな音楽であったり、2Dや3Dのモデルであったりします。自分が思っている以上にデジタルの世界で生きてしまっているのです。

しかし、このリアルな世界こそがこの身体が存在する世界であり、そこに生きる人間とのかかわり合いこそが、人間らしさを感じれるところなんだと改めて思いました。

おっさん
■デジタルから距離を置くことは人間らしさを取り戻すきっかけになるかもしれない

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