学んだことは実践したいもの
新しいテクニックを学んだらそれを仕事で使いたくなります。モダンな開発とか流行りのWebデザインの表現などは新鮮でワクワクさせてくれます。仕事を通して自分の成長を感じることができます。しかし、覚えておかないといけないのは、そういったことで興奮しいるのは本人だけであって依頼者であるお客さんは全く興味がないということです。
お客さんが望んでいることに対して提案する時に、できるだけ学んだばかりのモダンな開発を盛り込みたいという気持ちが出てきます。またできればやはりのデザインを取り入れたいという気持ちにもなります。しかし、結構お客さんはそれを必ずしも望んでいないことが多いと感じています。
お客さんが望むもの
自分がこれまでやってきたありきたりな表現や技術や開発方法はそのプロセスに面白みをかけてしまうことがあります。同じことの繰り返しが嫌なわけではないけれど、できれば仕事を通して成長したいし、本人しかわからないような表示速度が早いなどの改善をして満足したいものです。
しかし、お客さんが望むのはだいたい低コストと短納期なので、それならありきたりな方法でやりましょうとなります。それでも、少し流行りの表現を入れようものなら、「なんだこれ!いらないんじゃね!?」となって、普通のデザインに落ち着きます。普通が一番なのです。
こだわりとの距離感
Web開発に限らず、自分の専門分野のこだわりがお客さんに全くわかってもらえないということは当然多くあります。それが自分の矜持であり、こだわりがあり、個性を出せるところであり、色が出せるところなのにわかってもらえないとつらく感じることがあります。
そういった気持ちはとても大切だと思いますが、自分の中での距離感の調整は必要だと思います。それは、自分のやっていることに誇りをもつのはいいが、それに盲目にならない距離感です。近すぎると全体がよく見えなくなるからです。
迷惑をかけないようにする
ユダヤ人にしろキリスト教徒にしろ、誰だって矜持があり、こだわりがあります。絶対に譲れないところがあります。しかし、マインド的にそれが絶対だとしてしまうと、それに全く興味のない人や関係のない人たちに迷惑をかけてしまう場合があります。それが大きくなると宗教戦争であったり、紛争が起きてしまうわけです。
だから、僕は自分が学んだものは自己満足の範囲にとどめておいて、必要があればこういったのはどうですか?という感じでお客さんに提案していこうと思いました。