小学生3人組
先日道を歩いていたら、小学生3年生くらいの3人組が道路の真ん中にある横幅5m、高さ3mほどの用水路に入ろうとしているのが目に入りました。心の中で危ないからやめたほうがいいと思いながら歩いていると、会話から何かを川に落としてしまったということがわかりました。
「虫取りの網もないし絶対届かないわ」というようなことを言っています。彼らの目線の先に目をやると、片手サイズほどの小さなボールが川を流れていました。小学生の一人が「もう俺いくわ!」と言います。僕が「取りたいものって、あの小さいボール?」って聞くと「そうだ」と言ったので、僕が代わりに取ってあげることにしました。
ボール回収作業
結構早めの流れの中を流れていたので、小学生たちのところまで駆けつけて、急いで用水路に降ります。ちょうど手が届くギリギリのラインで流れくれていたので、無事ボールを回収し、小学生に渡しました。正直そのボールはかなり年季の入った小汚いぷにぷにのボールだったので、なぜそこまでのリスクを冒してまで回収したかったのか理解できませんでした。
小学生たちは、何度も頭をぺこぺこして、「ありがとうございます!」とか「命の恩人だ!」とゆっていました。
価値観は全く違う
僕がこの出来事から学んだことは価値観は人それぞれだということです。僕からしたら、あんな小汚いボールはゴミ同然だと思っていたので、まさかあのボールがほしいなどとは思わなかったからです。
しかし、彼らにとったら、どうしてもなくすことのできないボールであり、大切なものだったのです。回収できたことで命の恩人だと思えるほどに感動することだったのです。そんな嬉しそうな彼らの顔を見て、子どもって本当にかわいいなと思い、ほっこりする気持ちにさせて頂きました。
相手のことを知るということ
「相手の立場になって考えよう」とは小学校の道徳の時間で勉強するようなごく基本的な人としての姿勢ですが、これほど難しいものはないと思います。年齢も家庭環境も教育も友人関係も全く違う人たちの立場になって考えるのは想像力だけでは圧倒的に足りません。
もし本当のこの言葉を実践したいのであれば、立場になって考えたい人たちのところに入っていくことです。今回僕が小学生たちとの出会いで彼らにとって大切なものがなにか?ということがわかったように、実際にその人たちと会話し理解しないといけないと感じました。