0092_屋外でご高齢の方がカラオケしているのを見て思ったこと

今日はいい天気だったので、自転車で近くの公園へブラブラしに行きました。僕が住んでいる地域は16日より自粛要請の大幅解除の対象となっており、周辺の店舗も通常通りの営業が再開されていました。

公園は大変な賑わいで、スケボーやバドミントンをする若者や家族連れがシートに座ってランチを食べるなど、それぞれが思いのままに羽を伸ばしているようでした。その中で、ひときわ目立っていたのが、推定70歳〜80歳ほどのご高齢の集団です。

スピーカーやマイクなどの設備一式を持ってきて、屋外の公園でカラオケをしているのです。ある者は歌い、ある者はマラカスを鳴らし、ある者はスカーフを持って踊りを楽しんでいます。横でずっと見ていたのですが、お酒を飲んでいるわけでもなく、悪ノリもないので、非常に微笑ましい光景でした。

特に選曲のチョイスが戦時中から戦後にかけての歌謡曲だったので、そこだけ時代がタイムスリップしているかのような印象を受けました。MCのおじいちゃんの紹介によると、岡晴夫さんという方の曲を結構歌っていたようです。ウィキペディアによると、戦前から戦後にかけて活躍した流行歌手のようで、「憧れのハワイ航路」などを含む名曲を生み出した方だそうです。

おじいちゃんがマイクで「会いたかった」という曲を熱唱する中、おばあちゃんがそれに合わせて踊り始めます。哀愁漂う曲から当時の切ない淡い恋心が伝わってきました。当時の「会いたかった」は戦地にいる人を思い、いつ帰ってくるか、もしくは、生きて帰ってくるかもわからない中の「会いたかった」です。

岩波文庫から出ている「きけわだつみの声」という名著があります。戦地に送られた若者の手記がありのままに書かれており、死への恐れや家族との別れの苦しみ、ペンを捨てて銃を持たなければならない苦悩などが赤裸々に書かれています。そういった苦しみの中でも、日本に残った愛する家族や大切な人を思う若者の精神を感じると、涙なしでは読めない本です。

誰もどの時代にどの国や地域に生まれるかは選択できません。たまたま、日本という相対的に平和な時代に生かされています。AKB48が歌う「会いたかった」が平和の証拠だと思います。

確かに今はコロナの影響で試練の時です。世界規模で起こったパンデミックはすぐに収束に向かうわけでもなく、暗中模索の中、次の一手をどうすべきかもわからない状況です。それであっても、今日、着るものがあること、食べるものがあること、住む所があることは非常に感謝なことだと思いました。

わたしは信じます、
生ける者の地でわたしは主の恵みを見ることを。
主を待ち望め、強く、かつ雄々しくあれ。
主を待ち望め。
詩篇17:13-14(口語訳)

時代がどうなっても、いつでも、この気持で主を待ち望んで生きます。