今年の就職活動は例年と全く違った様相を呈しているそうです。多くの場合、5月のGWが終わったあたりに内定が決まる学生が多いそうなのですが、今年は内定率が低迷しているようです。方法もWeb面接のため、入室から退室までの一連の流れが見れないためマナーができる学生かわからないなどの弊害があるようです。
就職活動を含む人間関係全般は「相手の期待値を知り、その期待値を満たす」ことだけをしていればおおようまくいきます。就職活動において、虚勢を張って、自分を大きく見せて採用されても、就職後に期待された働きができなければ、ミスマッチになります。僕は新卒で入社した会社が、まさにミスマッチで、営業部門の上司に「こいつがダメなのは採用した総務部門のせいや!」と言われたことがあります。(汗)
婚活にしても、最初に双方の期待値を明確にしていれば、「こんな人だとは思わなかった」とあとで後悔することもありません。相手の期待値を明確にするということは、言うは易しですが、行うは難しです。人間は感情の生き物でもあるので、就活でも婚活でも情が働くと、期待値が不明瞭になってしまうことがあります。
僕は仕事で、お客様の要望にあった成果物を納品する仕事をしていますが、最初にお客様の期待値(仕様や要件)を明確にしてから、見積もりをしないと、あとから、「これもほしい、あれもほしい」となって、できるできないの議論になり、対応すると想定以上の工数が消失しますし、対応しないとお客様は不満に思ってしまうことになります。
この時に、お客様のお役に立ちたいという気持ちと情も動くので対応してしまいがちになりますが、場合によっては、情を押し殺してもできないと伝えることが双方にとっていい結果になることがあります。
ですので、最初に時間をかけて、相手の期待値(成果物の仕様要件)を文字で明確に残しておき、口頭で説明責任を果たしておけば、お互い気持ちよく取引をすることができます。
人間は、イエス・キリストにあって、神様の良い作品である以上、神様から大いに期待をかけて頂いています。僕はこれまで神様の期待を何度も何度も裏切ってきました。たとえ、はじめに期待値を明確にしていたとしても、その期待に答えることはできなかったでしょう。
もし、この世界と同じ基準であれば、お客様からは「この成果物を納品できると言ったじゃないか!」と言われ、会社からは「こいつがダメなのは採用した総務部門のせいや!」と言われ、配偶者からは「こんな人だとは思わなかった」と言われることでしょう。
しかし、神様は限りない忍耐をもって、期待してくださっています。
それから、この譬を語られた、「ある人が自分のぶどう園にいちじくの木を植えて置いたので、実を捜しにきたが見つからなかった。そこで園丁に言った、『わたしは三年間も実を求めて、このいちじくの木のところにきたのだが、いまだに見あたらない。その木を切り倒してしまえ。なんのために、土地をむだにふさがせて置くのか』。すると園丁は答えて言った、『ご主人様、ことしも、そのままにして置いてください。そのまわりを掘って肥料をやって見ますから。それで来年実がなりましたら結構です。もしそれでもだめでしたら、切り倒してください』」。
ルカ13:6-9(口語訳)
イエス・キリストにあって実を結ぶ生き方ができますように。