1584_人間が変わらない以上、歴史は必ず韻を踏む

レイ・ダリオ

僕が尊敬している人物の一人にレイ・ダリオという人がいます。彼はブリッジウォーター・アソシエイツというヘッジファンドの創業者で投資家として有名です。しかし、僕は彼の投資家としての一面だけを見て尊敬しているわけではありません。

彼は仕事、地域、社会において成果を出すための原理原則を重視しており、彼の「あり方」に魅力を感じています。彼の思想は「PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則」とう書籍にまとめられており、多くの学びを得ることができます。

歴史を通して俯瞰的に物事を見る

彼のあり方は生き方に現れています。レイ・ダリオは投資家として成功をおさめ、誰もがうらやむほどの資産を築きました。しかし、それで終わりません。夫婦ともにボランティア活動を続けています。富裕層と貧困層とういのは往々にして二分され交わることはないように思えますが、彼は自分から出て行かなければ決して交流することがなかったような人々との交流を大切にしています。

また、彼は歴史から学ぶことを大切にしています。歴史は繰り返さないが韻を踏むという視点から、歴史を通して未来を見るという立場を取っています。人間は基本的に近視眼的であり、目先のことを希望的観測をもって見ようとします。しかし、彼の著作はそれに対して歴史を通して俯瞰的に物事を見るということを教えてくれます。そのことに関して「巨大債務危機を理解する」や「世界秩序の変化に対処するための原則」などは必読の書だと思います。英語が読める方はPDFで一般公開されています。

How Countries Go Broke: The Big Cycle

そして、彼は今年の6月に新著「How Countries Go Broke: The Big Cycle」を発売しました。残念ながらまだ邦訳版は発売されておらずその予定も見えていません。多くの人は邦訳版を待たずに英語版でもいち早く読んだ方がよいと言っています。

こちらもPDFで公開されているので、ブラウザ翻訳などで読めないかと検討しましたが、PDFのページ数が多いのと、逐次翻訳するのは手間になるのであきらめてしまっていました。しかし、幸いなことに先日、中国語訳版が発売されていることに気がつきました。これなら僕にでも読めるので早速amazonで注文しました。

人間が変わらない以上

色々な考え方があると思いますが、僕はレイ・ダリオの考え方が好きです。なぜなら、ずっと聖書を読んできて文明は進歩しても「人間は基本的に変わらない」ということを、知識と自身の体験から知っているからです。それは、人間が変わらない以上、歴史も韻を踏むという理解につながっています。

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