028_極限まで腹減った時のUFO焼きそばの香り

2011年、最悪の場合はスコップ持って、一から仕事する覚悟で会社を辞めました。中国での生活の糧を得るために、退社後、6ヶ月、日本語教師養成学校に通学し、中国の日本語学校へ派遣されることになりました。

しかしながら、私が所属する教団は、中国の教会情報は皆無であったため、家の教会の実態については何もわからないままでした。

そんな時に、奇跡的に、大阪で「中国宣教セミナー」という極めてニッチで、ターゲット層が限定されるセミナーが開催されることを知り、すぐに申し込みました。

それは、ラブ・アジア・ミッション代表の竹内宣雄先生のセミナーでした。セミナーでは、家の教会の実態、異文化論や中国人との接し方など具体的に学ぶことができ、非常に有益な情報を手にすることができました。

セミナー終了後、先生のところへ言って考えを伝えると、喜んでくださり、場所をカフェに移して、無料で個別コンサルまでしていただきました。

先生の話によると、知っている家の教会は多数あるが、私が行こうとしている地域のことについては、わからないとのことでした。中国のクリスチャンは、三自愛国教会(政府の教会)に通いつつ、家の教会(地下教会)に行っている人もいるから、とりあえず、三自愛国教会へ行って、関係を作って、家の教会に行くように、とのことでした。

いずれにしても、神様が必ず導いてくださるだろうと信じ、翌年の2012年4月に中国の広東省に向かいました。ところが、いざ蓋を開けてみると、三自愛国教会すらありません。日本語学校では月曜日から日曜日まで休みなしで、みっちり授業を入れられました。

心身ともに疲弊の極みに達する寸前のところで、9月に追い打ちをかけるように、尖閣諸島国有化をめぐり、反日デモが勃発し、授業はなくなり、賃金は支給されず、完全に詰みました。

9月以降、リストラされたサラリーマンのように行くあてもなく、カフェに行って、日本人とばれないようにゴキブリのようにコソコソしていました。その頃のノートは非常に闇が深いので、封印してあります。(笑)

それから1ヶ月くらい経過した頃、いつもの道を歩いていると、雑踏の中で、看板を持って立っているおじさんが目に入りました。そして、おじさんが高く掲げている看板には中国語で明確に「イエスはあなたを愛している」と書かれていました。

これぞ、砂漠の中のオアシス。夏場のポカリ。極限まで腹減った時のUFO焼きそばの香り。これは、蜃気楼じゃないよなと、おじさん駆け寄り話しかけると、確かに本物のおじさんでした。僕は餌を欲しがっている犬が尻尾を振るように、教会を紹介してくれと頼みました。

三自愛国教会と家の教会とどっちがいい?って聞かれて、家の教会を紹介してもらいました。このおじさんとは今でもWechat(LINEみたいなやつ)で繋がっています。なお、中国では路傍伝道はNGです。

主は、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と言われた。
ヘブル13:5(口語訳)

どこにいても、神は決して見捨てず、離れず、持ち運び、助け、励まし、支え、道を開いてくださるお方です。