0044_不安だから「わかっちゃいるけどやめられない」

今朝の日経新聞にコロナウィルス以外のもう一つのウイルスが蔓延しているとありました。コンピューターウイルスです。一見、品薄のマスクや消毒液を販売するECOサイトに見えますが、実は、決済時に入力するクレジット情報をごっそり盗むフィッシング詐欺サイトというわけです。人々の不安心理を逆手にとって、一儲けしようとしているようです。

中には何が起きても動じない不動の精神をもった人もいるかもしれませんが、誰でも周りの情報に一喜一憂したり、また、右往左往して、不安になってしまうことがあると思います。悩みがあって、それに関連するブログを色々読み漁る。おおよそ、営利目的のブログは特別にSEO対策をしているので、検索結果の上位に表示されます。そして、「あなたのその悩みを解決するためには、こういったものを買えば解決できますよ。」っという類のものも多くあります。

例えば、最初に挙げた詐欺サイトなど極端なものから、「こんな商材を購入すればお金儲けできますよ」と露骨なもの。また、「こんなサプリメントを使ったらこうなりますよ」とか、「こんなお洋服を買えば、理想の姿になれますよ」とか、いずれも、僕はハマったことがある宣伝文句です。こういったセールス文句には、切実に悩んでいる者からすると、無抵抗であり、人間は感情の生き物なので、理性で抑制しないと、本当に必要でないものを簡単にポチってしまう可能性があります。

でも、実際、この世の中には、一攫千金、ウルトラCなんてめったに存在しないし、また、裏技的なものや物質的なものから本当の心の満足は得られません。それでも、人間「わかっちゃいるけど、やってしまう」という弱さをよく感じます。だから、不要な情報を見すぎて、不安になってしまいます。

心が騒ぐなら、心に平安がないなら、スマホをミュートにして、画面を下に向けて机に置いて、聖書を開く。そして、「どうぞ、心に平安をお与えください」と祈り心をもって読み、電気を消して、少し窓を開けて、風を感じながら、目をつぶって主との交わりに与ります。

神様は良いお方で、これまでも、良いことをしてくださったように、今も、そして、これからも良いことしてくだるお方。苦難の中にも平安があり、死の影の谷においても、主は共におられる。そして、夜明け前の暗闇がすぎる時、朝とともに喜びが来る。

日々、心が騒ぐ出来事が多いですが、主により頼んで、人々の心に主の平安がくるように祈ります。

その怒りはただつかのまで、
その恵みはいのちのかぎり長いからである。
夜はよもすがら泣きかなしんでも、
朝と共に喜びが来る。
詩篇30:5(口語訳)