1121_目の前に誰もいないのに深々と頭を下げているサラリーマンを見て

電話しているサラリーマン

今朝通勤で歩いている時に電話しているサラリーマンを見かけました。そのサラリーマンは「ありがとうございます。」と何度も言ったあとで「今後ともよろしくお願いいたします。」と言っていました。

そこは道路の端っこのほうでそのサラリーマンと歩いてる僕しかいなかったのですが、そのサラリーマンは「今後ともよろしくお願いいたします。」というと同時に深々と頭を下げていました。

人間の言語能力のすごさ

もちろん電話ですし相手は目の前にいないので頭を下げても意味はありません。にもかかわらず、深々と頭を下げているのです。これは僕も電話の時によくこうなります。相手が目の前にいないのに、なぜか頭を下げてしまっているのです。

おそらく、頭の中で生成されている言語や状況と身体性が紐づいていて、体が勝手に反応してしまっているのだと思います。

身体性と密接に結びついている

そのような様子を客観的に見た時に思いました。数年前メタバースが話題になりましが、人間の頭の中で想像力や言語によって生成される映像にもまさるメタバースはないのだと。

人間の頭で生成される映像や状況こそが人間の身体と密接に結びついていて、目の前に人がいないにも関わらず、あたかも目の前に人がいるかのように身体は振る舞おうとするのです。それは目に見えないメタバースのようなもので、メタバースよりもより現実的で身体性のあるものです。

メタバースツール

最近ではAppleが非常に高価なVRのヘッドセットを出すというので話題になっていましたが、コロナによる自粛やリモートワークが解除されるにつれて、メタバースはかなり下火になっていると思います。

僕自身も一時期ビジネスツールでいろいろと触ってみたことがありますが、結局、ZOOMGoolge Meetsで用が足りるので、そういったツールは全く使わないことになりました。

その理由として、2Dであろうが、3Dであろうが、わざわざ目に見える世界を表現してその中で何かをしないといけないというのがまどろっこしいと思ったからです。

メタバースは人間にはいらない

メタバース内で話しかけるのに、アイコンを動かして話しかけたりするよりは、すぐにチャットで入力、もしくは電話で十分なのです。大人数であればZOOMやGoolge Meetsです。

なぜかというと、人間は非常に高度な生き物で言葉だけで頭の中であたかも人が目の前にいるかのような状況を描きだすことができるからです。だから、そういったツールに頼らなくてもいいのだと思いました。

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