先日、ある方からメールと書籍が届きました。その方がきっと私が好きな本だろうと推測され、ぜひ読んでみてくださいとのことでした。
桜美林大学を設立された清水安三氏の書籍で、クリスチャンになった経緯や中国へ行くまでの出来事、また中国での教育事業のこと。そして、敗戦後は、桜美林大学を設立されて、教育に尽力されたことが記載されていました。
清水先生は裏表のない、すごく人を引きつける人柄の持ち主で、400ページほどの本を一気呵成の勢いで読み切ってしまいました。清水先生は滋賀県湖西にある新旭出身の方であの有名なヴォーリズ宣教師や賀川豊彦などとも親交があった方です。
桜美林大学を設立する前は、中国のスラム街で身を売る貧しい女性たちに教育を通して手に職をもたせて、大勢の方を自立へと導かれました。
書籍のはじめにこのような詩が記載されていました。
粗衣粗食われ六十年を生きにけり
わが生涯はおもしろかりき
わが生涯はおもしろかりき
もっとも北京時代、宅のせがれが友人の家でご馳走になって帰宅し、「パパの子に生まれて損した」とこぼしたことを思い出す。
今一度生まれ来らば今一度
同じ生涯生きむとぞ思ふ
息子からのなんとも言えない悲しみを覚える一言に対しての詩。この一言にキリストからの使命あが込められており、まさに、生きることはキリストだと思いました。
戦前、戦中、戦後を生き抜いた清水先生。今は長い戦後が続いています。たとえ、これからどのようなことがあっても、僕も先生と共にいたキリストと受けた生を精一杯生き抜く。