0131_サンダー・シングの書籍

今年に入ってから、インドの聖人、現代のパウロとも呼ばれている「サンダー・シング」、または「スンダル・シング」の書籍を読み漁っています。

関連書籍はいずれの出版社も絶版になっており、Amazonでも定価より高値で掴むしかありません。特に「ミルトス社」から2000年に出版された全3巻の著作集の入手が非常に困難です。

いずれも定価2,000円ほどですが、1巻は最も高く1万円前後で、その次に3巻が4,000円ほど、最も入手しやすい2巻は2,000円前後となっています。今は、2巻と3巻だけ買い揃えました。

20世紀前半にインドで聖公会で洗礼を受けた彼の生涯や考え方は非常に興味深いです。彼は熱心はヒンドゥー教徒で生まれも育ちもよかったのですが、母の死をきっかけに神にいよいよ飢え渇き、そしてイエス・キリストとの個人的な出会いを体験し、キリスト教徒になります。

彼はパウロ同様学問にも精通しており、神秘主義的な要素もありますが、わかりやすいたとえ話やはっとさせられる独自の深遠な真理の考察は目を引くものがあります。

「火打石においてそこに火のあるように、人の心においてはそこに神との交わりを慕わしく思う慕情がある。」
(「人はみな神に帰る」サンダー・シング氏著 渕江淳一氏訳)

自分を顧みても、物質的なものにいかに頼っているか、自分の中にいかに不純な物質がたまっているかが良く示されます。この困難な時代に彼の信仰から学び、人はみな神に帰る時が起こることを信じます。