0069_パレートの法則は8:2で、キリストの恵みの法則は○:○?!

以前、工場勤務をしていた時にパレートの法則を学びました。いわゆる、8:2の法則です。工場内の不良品全体の8割は2割の製品で占めているというものです。実際に数字を入力してパレート図を作成すると、あら不思議、本当に2割の要素で全体8割を占めていることが目の前に現れるのです。

パレートの法則は、組織にも適用されています。例えば、企業活動の全体の利益の8割は2割の人が生み出しているとも言われています。利益を生みプロフィットセンターが2割で管理部門などはコストセンターは8割というわけです。

中国の教会にいた時にもこの法則が当てはまりました。通っていた中国の家の教会は1,000名以上の人が集まる教会だったのですが、クリスマスのために集まった奉仕者は100名もいませんでした。こちらは2割にも達していませんが、教会などの非営利組織でも、おそらく、全体の1〜2割の方が積極的に教会の奉仕に参加して、教会を動かしているのだと思います。

一方で、先日読んだ本にはこのようなことが書かれていました。ある記者が日本の芸能界のトップランナーに成功の秘訣を聞いたところ、彼は、「実力は1割、運が9割」と言ったそうです。こちらは、9:1の法則です。また、トーマス・エジソンは、「99%の努力と1%のひらめき」とも言っています。こちらは、9.9:0.1の法則です。

では、キリストの恵みの法則は何対何でしょうか。普段、勉強したり、仕事をしたり、家事をしたりしているのは、自分です。それぞれが置かれた場所で努力をしていますので、先の芸能界のトップランナーくらいの9:1:(恵み:努力)のような気もしなくありません。いやいや、何でも神様に丸投げの態度はよくないよ。人間の果たすべき分がきちんとあるのだから、パレートの法則くらいの8:2(恵み:努力)くらいの気もしなくありません。

聖書に登場する戦争の最前線で戦った軍人はこのように言っています。

彼らは自分のつるぎによって国を獲たのでなく、
また自分の腕によって勝利を得たのでもありません。
ただあなたの右の手、あなたの腕、
あなたのみ顔の光によるのでした。
あなたが彼らを恵まれたからです。
詩篇44:3(口語訳)

確かに、敵を切りつけたのは自分の手の中にある剣です。そして、その剣をコントロールしたのは自分です。さらに、勇気を出して、前線に出ていき、戦おうとしたのも自分です。しかし、この詩を書いた人物は、勝利はすべて神の恵みにあると言っています。

つまり、キリストの恵みの法則は、0:10(努力:恵み)です。自分が果たす分をやりきるのは大前提です。しかし、今ある命も衣食住も仕事も人間関係もすべて神様が与えてくださったものであるので、すべては神様の恵みです。ですので、僕は、「自分でこのことをしたんだ!」と神様の前に威張らないように1:9とかにならないように気をつけるようにします。