0371_29歳の頃の僕は月給7万だった

新しい年度へ

「ついこの前新年を迎えたと思っていたのに、もう年度末か」というおっさんの時間感覚に襲われています。多くの企業では第四四半期が終わり、新しい期へ。また多くの学生は進学、進級、就職を迎えます。街を歩いていても、桜が満開で天気も陽気で、4月を新年度の始めとした日本は本当にいい国だと思いました。4月から新しいことにチャレンジする人、または就職して住み慣れた地を離れる人、転職して新しい職場で仕事をする人、新しいことを迎えることは何歳になってもいつでも刺激的です。

思っていたレールに乗れなくても

一方で、希望したところに就職・転職・進学できなかったと失意の中にいる方もいるかもしれません。あまり無責任なことは言えませんが、個人的には1~3年くらいは長期的に見れば、長い軸のわずかな一点にすぎないと思います。僕は大した大学を目指していたわけでもないのに一浪しました。

就職後もわずか3年(厳密にいうと2年半。。)で社会のレールから外れて月給4000元(約7万円)ほどの給料で中国で暮らす選択をしました。同世代は20代後半にかけて会社で中堅プレイヤーとして活躍し、結婚、子育てをしている状態の中で、29歳まで中国でやりたいことをやっていたのです。

月給7万の29歳は底辺中の底辺だと思いますが、何も気にすることなく、中国の家の教会をこの目で見てみたいというわけのわからないマニアックな願望が後先考えずに僕を突き動かしていました。

レールから外れることは一生の財産

難関校でもないにもかかわらず、大学受験に失敗してレールから外れた時はそれなりにショックを受けていたのかもしれませんが、あの「生まれて初めてどこにも所属していない感覚」は自分の本当の力を出すための大きな原動力になりました。あの時の空白期間が真空状態になって、今に至ってもあらゆるものを吸い寄せるような磁場を作っているような気がします。それは中国で過ごした3年間も同じです。7年経過した今でもあの頃の燃料がメラメラと燃え続けています。

「LIFE SHIFT」という書籍でも述べられているように、人生100年時代で、既に教育・仕事・引退という3ステージの人生設計は終わっています。1年とか数年単位で、いわゆる社会のレールから外れてみて、自分のやりたいことに専念するのはとてもいいことだと思います。昔の日本と違って、レールにはだいぶ戻りやすくなっています。考え方も多様化しており、均一的な量産型ではなくて、独自の視点を持っている、人とは違った人生を歩んでいるということ自体が強みとして生かされます。

失意の中にいらっしゃる方も、その体験がいずれは膨大なエネルギーになると信じています!

おっさん
■新年度、失意の中にいて自分だけ取り残されたように感じることがあるかもしれない
■人生100年時代、長期的な軸で見ると、今の時はわずかな点のようなものだ
■レールから外れたと思えるような空白期間は、真空地帯となり、膨大な燃料となり、その後の人生を大きく支えてくれるエネルギーにしてしまおう

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