0289_カルチャーフィットするか否かが重要

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採用の際に重要なこと

先日会社の経営者と話をする機会があり、採用について色々お聞きしました。その会社では3次面接まであり、3次面接で経営者が判断し、その時点で半分が落ちるようです。1次、2次でも落ちる人がいるので、全体の採用率は5%ほどとおっしゃっていました。技術系の会社なので、1次、2次面接でスキルの判断をするかと思いきや、意外にも、カルチャーフィットしか見ないそうです。つまり、この会社の文化に合うかどうか?を見極めるそうです。

人手が足りないこのご時世で、スキルがあれば採用したい企業が多いと思いますが、この会社では非常にカルチャーを重視しているのに驚きました。その経営者の方も、以前は、人手が足りないので、スキルだけをみて採用したことがあったそうなのですが、やはり会社としての文化に合わずに問題が起きたそうです。

企業文化の重要性

企業理念や企業文化は普段あまり意識しないですが、非常に重要だと思います。組織としての理念があれば、理念に基づいて人は動くので、そこに必ず文化が発生します。もし、そこの文化に馴染めなければ、カルチャーショックを受けて自ら退職したり、あるいは、村八分的な措置を受けたりする場合があるかもしれません。カルチャーフィットしないと、双方が不幸になってしまう可能性があります。ですので、それを見極めるのが非常に重要というのが先の経営者の考えのようです。

キリスト教会の文化

キリスト教会には様々な教派があり、それぞれが重要視する教義や伝統に合わせてそれぞれの文化があります。そして、さらに、そこの教派に所属する教会それぞれにも独自の文化があります。もし、ある人が、イエス・キリストの救いに与りたい。イエス・キリストと共に行きている決心をしたい。と思ったとしても、その教会とカルチャーフィットしなければ、救いとは全く関係のない所で、カルチャーショックを受けて教会から離れたり、あるいは、極端な場合、村八分のような扱いを受ける可能性もありそうです。もし、個人がそういったカルチャーフィットを超越するところでイエス・キリストの救いを体験しなければ、なかなか教会文化に馴染み続けるのは難しいように思います。

カルチャーを超越する救いの体験

もちろん、キリスト教は世界各国でローカライズされながら広まってきました。キリスト教は中東のイスラエルから発生した宗教であるにもかかわらず、西洋の宗教画には白人のキリストしか描かれていないことと同じように、その国の文化に合わせてローカライズされます。お隣の中国の場合、文化大革命以降のリバイバルで用いられた賛美は西洋で作られた伝統的な賛美歌ではなく、呂小敏という農村出身のクリスチャンが作ったカナンの賛美(迦南詩歌)でした。いかにも、中国という感じのメロディーで、中国人の心の琴線に触れ、中国人が魂の飢え乾きを表出するのに、はまったのだと思います。

教会のカルチャーフィット問題を解決するには、カルチャーを超越するところでのイエス・キリストの救いの確信と、本当の意味で日本にローカライズされたキリスト教が必要なのだと思います。