10年前は中国にいた
10年前の今頃、僕は中国へ行く準備をしていました。中国で日本語教師として働ける資格を取得し、通う教会こそ決まっていませんでしたが、新天地での生活を楽しみにしていたのです。26歳から29歳まで、人生で一番関心の高かった国で過ごせたのは僕にとって非常に良い経験となりました。割と早い段階で、日本でのキャリアのレールから外れてしまいましたが、何の恐れも不安もなかったことが、自分でも逆に恐ろしかったです。
この3年間での経験が今日までの7年、そして、これから先の数十年先に継続的に強烈な影響を与え続けてくれることは間違いないと思います。高度経済成長期の真っ只中の雰囲気を味わえたこと、中国の多様な文化を経験できたこと、中国の多くのクリスチャンと知り合えたこと、そして、何よりも、リバイバルが起きている教会がいかなるものなのか、をこの目で見れたことは、日本では体験できないことでした。
何を「いつ」するかも重要
「老後に自分のしたいことをする」という言葉を時々聞きますが、何を「いつ」するか?ということは非常に重要だと思います。もし、僕が老後に中国に行く予定にしていたならば、体力的に3年間も滞在でいなかったかもしれません。また、同年代の人たちとの交流もできなかったかもしれませんし、中国でさせて頂いていた奉仕も限定的なものになっていたかもしれません。
つまり、やりたいことを後回しにして、老後を目指して一直線に歩み続けるのではなくて、20代、30代、40代、50代、60代のそれぞれのステージで、何をしたいか?を考えることは大切だと思います。20代の時にできることが60代の時にできるとは限りません。もちろん、その逆もしかりです。もし、自分のライフプランで30代は結婚したいと思っているならば、やりたいことはたとえリスクが大きくても20代の早いうちにしたほうがいいというのが僕の考えです。
なぜなら、先にも書いたように、先に体験したことがその先の数十年に好影響を与え続けるからです。
再教育・再構築
ライフ・シフトという書籍では、これまでは「教育、労働、引退」という3つのステージで人生設計していれば問題ありませんでしたが、これからは、引退後の期間が長くなるので、長生きに備えてリカレント教育(社会人の再教育)や全く違う分野での学び直しや人間関係の構築が必須になると書いています。60代〜80代に備えて、今仕込みをする時間が十分にありますので、2022年は何を仕込むのかをよく考えて、学びを進めていきたいと考えています。