0009_家の中にテントを張ってアマゾンプライム鑑賞

先日、アマゾンプライム・ビデオで久しぶりにハマった番組があります。「ALONE ~孤独のサバイバー~ シーズン1(字幕版)」という番組です。内容は10名の人間がクマやクーガーなどが生息する島に送りこまれ、それぞれが一人でサバイバル生活をするというものです。

最後まで残った人が50万ドル(約5,500万円)を手にできます。島にはスタッフなし、カメラなし。島での生活の様子はそれぞれが与えられたカメラで撮影し続ける本物の孤独のサバイバル番組です。サバイバーたちは10個の最低限のアイテムだけ島に持ち込むことができます。

これがリアルで非常に面白くて、僕は家に張ったテントの中サバイバーに感情移入して観ています。(笑)1日目からクマやクーガーに遭遇し、恐怖心で耐えられなくなりリタイアする者や、大切な道具を紛失してしまってなくなくリタイアする者など、サバイバル生活がそのまま映し出されています。そして、猛者であるサバイバーたちは住居環境を整え、水を獲得し、安定した食料が得られるように様々な工夫をして、最後まで生き残ろうとします。

彼ら彼女らを見ていると人間そのものの姿が見えてきます。例えば、「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、サバイバーは服が濡れてしまったり、食料が手に入らなかったり、テントが破損したりすると、粗野で乱暴な言葉ばかりを吐くようになり、ピー音ばっかりになります。お腹がへると機嫌が悪くなってしまう状態の極限版です。

そして、強靭な生存能力をもつサバイバーたちは、次第に自然に馴染み、抗わず、自然と共存していくようになっていきます。このまま、長期耐久戦になるのかと思いきや、ここで思わぬことが起こり始めます。水も食料も住居もあり、安定して生活できるようになっているにも関わらず、リタイアする人が続出していくのです。

サバイバーたちは、衣食住、マズローの欲求5段階説でいうと、生理的欲求と安全の欲求が満たされるようになると、家族や恋人など、愛する人達が恋しくなり、次第に衰弱していきます。社会的欲求や所属と愛の欲求が満たされなくなり、精神が極限状態に追い込まれていくのです。

マズローの欲求5段階説

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 社会的欲求 / 所属と愛の欲求
  4. 承認(尊重)の欲求
  5. 自己実現の欲求

引用元:wikipedia.org

そして、衣食住に足りていた猛者たちが、島での孤独に耐えきれなくなり、ついにリタイアしていきます。そこで、この聖書の言葉を思い出しました。

イエスは答えて言われた、

「『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』

と書いてある」。
マタイ4:4(口語訳)

サバイバーたちが、たとえ、島から脱出して愛する人に会えたとしても、この地上では死別という事実が厳然と存在しています。パスカルは「人間の心の中には神によってしか埋められない空間がある。」と言いました。人間は、神なしでは孤独には耐えられない存在です。

聖書の神はインマヌエルの神、すなわち、我らと共にいる神です。
2012年の時、私がなんのあてもなく中国へ単身で渡ったときも、そこに神は共におられ、導いて、教えて、励まして、平安を与えてくださいました。

あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う。もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば、わたしはあなたがたに会うと主は言われる。
エレミヤ29:13-14(口語訳)

インマヌエルの神が今日も我らと共にいます。