また、窃盗にあってしまいました。
犯人の女性は、白昼のマクドナルド内で、どうどうと、私の目の前で、周りを一切気にせず、我が物顔で、私のフライドポテトを食べてしまいました。中国では、ちょくちょく、こういうことがあります。
それは、ファーストフード店で、注文が終わり、列の横にずれて、自分のトレーに注文の品が集まるのを待っている最中によく起こります。昼間はお客が多いため、レジのカウンターの上には、注文済みのバーガー待ちトレーが複数並んでいます。
たいていの場合、ほとんどの人は、バーガー、ポテト、飲み物のセットを注文します。そして、学校付近のマクドナルドは、飲み物→ポテト→バーガーの順番に揃っていくので、特殊なサイドメニューを注文しない限り、自分のトレーがどれかは、最終的にバーガーが来るまでは判別がつきません。
もちろん、列の順番どおり、トレーがはけていくのが一番分かり易いのですが、そこは、注文の品によって製造時間が異なるため、順番が前後することは避けられません。
ですから、先の者が後になったり、後の者が先になったりします。でも、それは致し方ないことです。
最大の問題は、一部のある人たちは、バーガーが来る前に、かなり早い段階で、自分のトレーを決めつけてしまい、さらに、カウンターで立ちながら、トレーにのっているポテトを食べ始めてしまうことにあります。
日本であれば、このような行為は、行儀が悪い、せっかち、いやしい、というような印象を他者に与えてしまうため、日本では、まず見ることがない光景だと思いますが、こちらでは、時々、このような光景を目にします。
もちろん、すべての中国人がこのような行為に及ぶのではなく、一部のほんの一握りの人たちだけです。その行為自体が悪いのではありません。そのトレーが最終的に自分のトレーであれば、問題ないのですが、問題は、そのトレーが自分のものでなかった時に起こります。
すべては、バーガーがトレーへきた時に、明らかになります。
先日も、私の前に並んでいる20代後半の女性が、カウンターに並んでいるトレーのポテトをその場で食べ始めました。数分後、店員さんが、ベーコンレタスダブルバーガーをそのトレーの上にのせました。
その瞬間、彼女の顔に動揺が見られました。ベーコンレタスダブルバーガーを注文したのは、私でした。彼女の行為が法的にどうなのか、詳しいことはわかりませんが、おそらく、私の所有物を奪ったことから窃盗罪には問えると思います。
私は既にポテトを食べ奪われることにも慣れていたため、何とも思いませんでした。私が嬉しかったのが、私がその僅かに少なくなったそのポテトがのっているトレーをもっていこうとした時、彼女はすみませんこそ言いませんでしたが、申し訳なさそうにしてくれたことです。
それだけで十分でした。少なくなったポテトを見ながら、いつもの席へ向かいました。
すなわち、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、それは、私について証をするであろう。
カナンの地は今日も輝いています。