ワーシップチームのドラマー張くんとの会話

先週の土曜日の夜、聖歌隊の練習後、ドラマーの張君が一緒に帰ろうと声をかけてくれた。普段はあまり話をする機会がなかったので、彼からのお誘いは嬉しかったです。しかも、彼が電動自転車で私を家まで送ってくれるとのことでした。

中国の電動自転車はこがなくても、30キロ~40キロは出ます。

私は彼の家が私の家と反対方向にあるのを知っていたので、すぐに断りましたが、彼が「いいんだよ、いいんだよ」と言ってくれたので、私は遠慮せずに、自転車の後ろにまたがりました。暑苦しい男二人が自転車にまたがり、涼しい夜の街を駆け抜けます。

すぐ横には猛スピードで走り抜ける車が、次々と僕たちを抜かしていきました。途中、工事現場からあふれ出す粉塵と、車から出てくる排気ガスが道路中に溢れていましたが、そんな中であっても、僕たちはゲホゲホ言いながら、車上での会話を楽しみました。仕事のこと、結婚のこと、教会のこと、音楽のこと、バンドのこと、色々な話に花が咲きました。

彼は江西省出身で、今年24歳です。クリスチャンの家庭に生まれた2代目クリスチャンです。2年前に東莞に来て、昨年、クリスチャンの女性と結婚し、二人は共働きで生活しており、週末は仕事の合間を縫って教会へ来て、奉仕をしています。

今はドラムの先生をしており、忙しい時は、一日10時間ドラムを教えているそうです。特に音楽の話では話が非常に盛り上がり、彼の好きな音楽が私が学生時代に聞いていた音楽と、ほとんど変わりなかったことに驚きました。彼もパンクロックやメタルが好きだったそうです。遠いところに住んでいても、同じなんだなと思いました。

私が中国に興味を持つようになって、約10年が経過しました。その時、中国人の友人は一人もおらず、本でしか中国を知ることしかできませんでした。彼らは何を考え、何を思い、何をしているのだろうという関心が、ずっと私の中にありました。中国へ来て分かったことは、彼らは、僕となんら変わらない、全く同じ世代の人たちだったということです。

同じアニメを見て、
同じゲームをして、
同じ漫画を読んで、
同じ玩具で遊んで、
同じ音楽を聴いて、
同じことを考えていました。

13億人の人がいて、
いろんな考えの人がいる。

私の肌感覚からすれば、反日的な人は本当にごく一部です。よく言われるのは、中国でも反エリート主義の人たちの中に、反日的な人が多いだけであって、大部分はそうではないということです。メディアやマスコミがクローズアップするごく一部の中国人だけでなく、もっと多くの中国人を日本人に知ってもらいたいと思いました。

彼の背中を見ながら、ふとそんなことを思いました。夜空に目を向けてみると、そこには、いつものようにぼやけた真っ暗闇しか見えませんでした。それでも、空にある真っ黒な分厚い壁の上には、今日も変わらず、星と月が輝いていること思うと、少し、希望が湧いてきました。

彼は、諸々の国民の上に高く座しておられる。その栄光は天よりも高い。

思わず、天のふるさとに思いをはせました。そこには、中国人も、日本人もない。美しい新天地で、私たちは毎日イェスキリストを賛美している。

カナンの地は今日も輝いています。