おばさんに声をかけられる
今年の桜の開花は例年と比べてかなり遅かったようですが、4月1週目に見ごろを迎えました。金曜日は15時頃に遅めの昼休憩を取ろうとオフィス周辺を歩いていました。交差点で信号待ちをしていると、暇な人思われたのか、「この辺詳しい?」とおばさんに声をかけられました。
話しを聞くとどうもあるカフェに行きたいそうなのですが、道がわからなくなってしまい教えてほしいとのことでした。僕は通勤でこの場所に来ているだけでこの周辺の地理感はないですが、「調べたらわかります」と伝えて調べることにしました。
道案内
カフェの名前を教えてもらってGoogleマップに入力して調べると徒歩5分ほどだったので、一緒に行くことにしました。おばさんいわく、そのカフェでお孫さんがアルバイトをしているので、一回驚かしてやろうと思っていくことにしたそうです。
わずか、5分の同行でしたが身の上話をたくさんしてくれました。つい数分前までは見知らぬ人同士であったのに、小さな何かがきっかけで会話によってつながることができる不思議さを感じていました。
おばさんの話はほとんど聞かずに、そんなことを思いながら無事おばさんを届けてコンビニに行きました。
おじさんに声をかけられる
同じ日に仕事が終わってオフィスを出て歩いているとおじさんと目が合いました。これはやばいと思っているとおじさんがすぐに近寄ってきました。どうもおじさんいわく、今日は喉が痛くて仕事ができなくてお金がない。京都の山科まで帰りたいからお金がほしいということでした。おじさんいわく870円でした。さらに住所を教えてくれたらお金を返すとまで言います。
こういった状況は中国で何十回も経験してきていたので、すぐに渡すつもりでしたが、念のため金額が合っているかをヤフー路線で確認しました。すると確かに870円と出たので、適当にゆっているわけではなさそうだと思いました。僕がかばんから財布を取りだそうとすると、おじさんは本当は晩御飯食べるお金もないと言いました。
面白い展開
晩御飯代まで出すのはどうなのかと思ったので、とりあえず千円渡して、その差分の130円でおにぎりでも買ってくれと思いました。おじさんはありがとうと言って、教える気もなかったですが、住所も聞かずに去っていきました。
予定調和じゃなくてこういった突発的な出来事は中国っぽくて僕がすごく好きな展開です。だから、またこういう日が訪れることを願っています。