たい焼きの値上げ
先日会社帰りに4か月振りくらいにたい焼きを買って帰りました。たい焼きとしては高めで一個270円もします。大通りの角地に店舗があり、クオリティーも高いため贅沢しようと思った時だけ時々買っていました。
がしかし、先日店員さんにいつもどおり「カスタード2匹ください」と伝えたら、「お会計600円になります」と言われて、かなり驚いてしまいました。なんと1匹あたり30円も値上がりしていたのです。
どのくらいの値上げ?!
もっと過去にさかのぼればコロナ前は一匹250円でした。ですので、コロナ前比で20%も値上がりしていることになります。いうなれば円がたい焼きに対して20%価値が下落したということです。100円が80円。100万円が80万円です。なんというインパクトでしょう。。こういった値上がりはあらゆるところで見られています。卵などもそうですし、その他、スーパーなのではほとんどのものが高くなっています。
値上げを実感していなくてもサイレント値上げで内容量が減らされていることも多くなりました。バブル崩壊以降、さんざんデフレに苦しめられてきた日本ですが、今やインフレが当たり前の経済になってきました。コストプッシュインフレで、いわゆる、「悪いインフレ」が襲っています。
インフレは続くのか?!
現在、生活インフラとなる電気、ガス、ガソリンなどは政府の補助金によってインフレインパクトが抑えられています。もし補助金がなかったらと思うとぞっとします。このままインフレが続くのか、もしくは来年くらいから終息に向かうのか、それぞれ専門家が予測されています。
経済の素人の僕自身はじわじわ値上がりするインフレが続くのではないかと思っています。金融緩和で市中にお金が大量に入ってしまっていること、各地紛争で原油価格や物流への影響が長期化する可能性があること、その他、円安などがあります。
企業はここにきてコストプッシュインフレといえども、値上げできる状況になってきています。僕たち消費者には果たしてコストプッシュ分だけの値上げなのか、もしくは、少し多めに乗せているのかなどはわからないのです。ただインフレが終息したとしても、一度下げられた価格はなかなか上がらないのではないかと思います。
人間の本質は利己的
経済に関しては僕みたいな悲観論者とこれまでも大丈夫だったからだ大丈夫だ!という楽観主義者に分かれるものです。僕が肝に銘じているのは、歴史は繰り返す。歴史は韻を踏むということです。
これまで多くの金融恐慌があり、その時々で二度と同じようなことが起きないように仕組みがつくられてきました。しかし、忘れてはならないのは人間の本質は利己的であるということです。今の自分たちが富を享受できれば、未来のことはどうでもいいと思うのが人間の本質の一面であることをもう一度思い出したいと思いました。