ダークデザイン
今朝見たニュースに「Fortniteのゲーム会社に制裁金710億円」という見出しがありました。読んでみるとプレイする子供にとって非常にわかりにくいゲームデザインになっていたことが問題のようでした。子供たちが、よくわからないうちに課金をしてしまうような導線があったようです。子どもたちにとってわかりにくい導線で課金が走るようになっているのは非常に問題だと思いました。
こういったデザインのことを「ダークパターン」と言います。利用者の意図しない挙動に導くデザインのことです。非常に悪質なものでいうと、例えばスマホの購入のボタンのところにわざと埃が載っているなデザインを仕込んで、それを振り払おうとした時に課金が走るというものです。
グレーパターン
ここまで悪質なデザインはあまり見かけませんが、不親切だなと思うデザインは世の中に溢れています。なぜなら、サービス側の最大の目的は利益の追求だからです。そのためにはダークとは言わないまでも、グレーなデザインが結構あったりまします。
身近なものでいうと、「退会しにくい」というのものがあるでしょう。退会したくてもどこから退会できるのかわからないのです。退会導線がサイト構成の最下層にあったり、テキストが異常に小さい文字で書かれていたりします。Webサイトは退会導線を必ずもうけないといけないのですが、ひと昔前のサービスなどですと、Webからの退会はできないため、メールで退会したいと送ってくれというものもあったりします。
もちろん、サイトTOPに退会できる導線をドーンと配置するとみんな気軽に退会してしまうので、よろしくないでしょう。ただもう少しわかりやすくしてもらえないとこういったデザインもグレーパターンと言われかねないと思います。
日常的に見るグレーパターン
ダークパターンやグレーパターンは何もWebやアプリの世界だけじゃありません。日常に至るところにちりばめられています。先日比較的高い買い物をしたのですが、その本体は安く見えるのですが、結局オプションを大量につけられて、結果10%~20%くらい価格が上がってしっていました。
営業の方は懇切丁寧に対応してくれています。また、こういう店舗は本体安くしてオプションで儲けるモデルなので、営業マンとしてはオプションは絶対に外したくないものです。ただ、僕は無慈悲にも大量のオプションをすべて外しました。あるものは営業マンが持っている端末からは外せないものもあったので、わざわざ本部に連絡してくれて、システム側でオプションを外すということまでやってもらいました。
気をつける
ダークパターン、ダーク営業とは言わないまでもグレーデザイン、グレー営業は結構あります。それは利益を追求するがゆえです。大人はそれを見極めて判断できますが、子どもたちにそれをしていたエピックゲームズは制裁金を科されて当然だと思いました。
僕自身も仕事をするうえで、人とコミュニケーションする中で、自分の利益を最大限にするためにグレー営業やグレーコミュニケ―ションをしていないか、気をつけようと思いました。