Twitterのトレンド
Twitterを見ていると、大したことのないような内容が日本のトレンドとして上がったりします。総ツイート数を見ると意外に3000〜5000くらいだったりするのです。この数字は果たしてトレンドとして上げるほど多いのでしょうか?
ユーザー数でいうと、Youtubeの月間利用者数は20億人ですが、Twitterの1日のアクティブユーザーは2億1,100万人くらいだそうです。その中で、さらに日本人は何人かというと思っている以上に少ないと思います。
僕個人だけの感覚なのかもしれないですが、TwitterにはTwitterの小さな世界に全世界の意思が反映されていると勘違いしてしまう危険性がある思います。何かをツイートして50件ほどいいねがついたり、肯定的なコメントが5件ほどつくだけで、みんな自分に同意してくれていると思ってしまうのです。
トレンドは起こせる?
トレンドに話を戻すと、例えば僕が通っていた小学校の全校生徒は全盛期で800人くらいいたはずです。仮に、教職員や家族関係者が一丸となって学校のイベントで特定のハッシュタグで1人2回ほど特定のキーワードでツイートするだけで3000くらいは軽くいけそうな気がします。
つまり、何かの特定の組織が一丸となれば全世界で有名なTwitterというプラットフォームに簡単にトレンドに上げることができるのです。しかも、それがあたかも日本中でトレンドに上がっているような錯覚に陥らせるのです。それはすごく怖いことだと思いました。
ないものとされる声
もちろん、Twitterから社会運動が起こり、大きなうねりを起こした例もたくさんあります。小さな声を大きな声にできる力がTwitterにはあります。ほかにもTwitterがあったからこそ、誰かの命が助かったり、助けられたということもきっとたくさんあると思います。
ただ、僕がすごく勝手に懸念しているのでは、Twitterを使っていない人たちの声が「ないもの」として扱われることです。各種メディアを見ていても、コロナ禍が原因で対面の取材が難しいのかもしれませんが、取材のソース元がTwitterが使われることが多くなったと思います。今の時代は、Twitterの声が代表とされる時代かもしれません。あるいは、ネットリテラシーに長けている人たちの声だけが届いてしまう時代かもしれません。
僕自身は、人間は対面で人とつながるのが自然な生き物だと思っています。そこで、人の存在感を感じ、暖かさを感じ、居場所を見つけることができるのだと思います。
今日は空を見上げて、夏らしい雲を見つけました。
1日中16インチほどのパソコンの画面を見て生活するのが果たして人間らしい生活なのか?と思いながら、なぜかTwitterに違和感を感じました。