同じ職場で何年仕事するか?
「会社を転職するか、しないか?」の意思決定は人生に大きな影響を与えると思います。昔は石の上にも3年と言われていましたが、時代が終身雇用制度に合わなくなった今は、転職することが王道になりつつあると思います。あるいは、メインの仕事をもちつつ、副業、複業するという選択肢も増えてきています。
仮に、若手が入社まもなく仕事がきついから辞めたいと言った際、「石の上にも3年」だから3年間はがんばれという人はイタイおっさんと思われてしまうでしょう。ほとんどの人は、たとえ、1年くらいであったとしても適材適所でないところで、仕事をし続ける意味が感じれず、さっさと辞めて成長できる企業へ行くと思います。
中国での労働事情
一方、中国では以前から転職が王道で、一つの会社で一生働き続ける人はまずいません。さらに、中国では起業することも当たり前なので、どこかの企業で実力をつけて、そこでの人脈を生かして自分の会社を持つということは全く珍しいことではないのです。僕自身も友人の中国人起業家から一緒にビジネスをしようと相談されたことが何度もあります。そんな時、なぜ起業するのか?と聞いたことがあるのですが、「僕みたいに学歴がない人は起業して自分の会社を持たないとやっていけない」と言っていました。
中国は実力社会ですが、どこかの企業に入社したい場合場合、まず書類選考で学歴で落とされてしまいます。それならば、起業して自分で会社を持った方が稼げるそうです。
転職の意思決定の参考
だからと言って安易な転職が危険なのも事実です。もちろん、自分で仕事を取捨選択できるほどの引き合いがある人は別かもしれませんが、誰でも働いている限りは、人間関係で悩んでいる、仕事がきつい、仕事量が多すぎる、など様々な理由で転職が頭によぎることがあると思います。
そんな時に、じゃあ転職しよう!と意思決定してしまうのは危険のように思います。仕事をするには当たり前のように忍耐が必要だからです。ですので、自分の許容範囲を定義して、そこに収まっているうちは転職せずにそこで働くほうが正解です。
例えば、職場でのストレスが一時的に許容範囲の閾値を超過することはあるでしょう。そして、そのストレスが3か月続いた時には、アラートがなるようにして、転職の意思決定を考える段階に入るのがいいかもしれません。
あるいは、転職したいと思った時に、それが逃げの転職なのか?攻めの転職なのか?を意識してみるのもいいかもしれません。逃げと攻めの定義はそれぞれだと思います。逃げが決して悪いわけではなく、一旦逃げて、そこから攻めるということもできます。個人的には、常日頃から攻めを意識した仕事をしている限り、どこに行ってもやっていけるのではないかと思っています。