ジャストフィット
先日、在宅勤務で子どもをリビングで遊ばせながら仕事をしていました。家には僕と子どもしかいません。すると、子どもほうから「鼻が痛い!」という声が聞こえてきました。子どものところに行って鼻を見ると右耳に何か詰まっています。玩具で電車と電車を連結させる小さい部品でした。
鼻の穴にジャストフィットしているので手で取ることはできません。僕は焦りました。僕の焦りが子どもにも伝わり子どもは泣き始めます。何かつまめそうなものがないかキッチンにないか探すためにそこを離れようとしました。その時に「鼻吸ったらだめだよ」ときつく言いました。
主よ、助けてください
すると当然、子どもはさらに泣き始めます。僕は何を思ったのか、お箸を持ってきました。鼻の穴を見ると部品はさらに鼻の奥に入っていました。僕は顔面蒼白です。慌てて嫁さんに電話しましたが、繋がりません。その時はじめて祈りました。「主よ、助けてください。」と。
僕も子どもも頭が混乱し、気が動転しています。泣くと鼻を吸って部品がさらに奥に入ってしまうので、僕はこどもに「泣くな!」と怒鳴っていました。本当にどうしていいのかわからなくなってしまいました。慌ててスマホを出してChat-GPTを開いて、「子ども、鼻に異物混入」と入力しました。すると、子どもに関する緊急対応で8000に電話したらいいと回答がありました。
絶望に近い気分
しかし、その電話番号は使われてないと自動音声が流れます。絶望に近い気分になりました。しかし、何かしないといけません。僕はさらにChat-GPTに質問をなげ、「こういう時は耳鼻科に行ったらいい」と回答を得ました。周辺の耳鼻科を調べて大泣きの子どもを抱きかかえて病院まで行きます。
幸い昼休み前だったので、なんとか滑り込みで病院に行く事ができました。お医者さんに診てもらったら、小さな部品が一つだけではなく2つも入っていたことがわかり、無事取り除いてもらうことが出来ました。自分で解決しようとせず病院に行く判断ができたことに感謝しました。
親としての自信
僕はこの出来事で親としての自信を完全に喪失してしまいました。それは子どもが大変な時に寄り添って対応することができなかったからです。子どもはただでさえ焦っているのに、それに対して冷静に対応できなかったのです。ここ一か月は余裕を完全に失っています。だから「あらゆる面で大変な時に何してくれてるねん」と怒りの感情すら沸き起こってしまったのです。
この件が落ち着いたあと、子どもに「つらい時に今日はきつく怒ってしまってごめんね」と伝えました。
僕はつくづく自分が嫌になりました。幸いなのは今週、教会ではペンテコステ記念礼拝があるということです。徹底的な自己否定のこのカケだらけの器に聖霊が注がれるように待ち望みたいと思います。
神の国は飲食ではなく、義と、平和と、聖霊における喜びとである。
ローマ人への手紙 14:17