世代の移り変わり
自分が30歳後半になって世代の移り変わりの速さを痛感しています。今はZ世代が注目されていて、Z世代の動向や嗜好を掴むことがマーケティングの王道にもなっているようです。実際にTiktokなどでサブカルチャーのトレンドを作っているのは10代前半~20代前半が多いです。しかし、その注目されている世代ですら、わずか10年ほどでまるっと世代が置き換わるので、本当に若い時というのは、一瞬にして過ぎ去るものだと感じています。
きっとこの10年という期間は若い人にとったら長いと思われるのでしょう。しかし、振り返ってみると本当に一瞬です。誰もかれも年を取ることに抗うことはできず、あっという間に年を取ってしまい、おっさんやおばちゃんと呼ばれる側に回ってしまうという残酷な現実があります。
おっちゃんはなぜブルースが好きか?
よく自己啓発本などには、「まだ80歳」だとか「ずっと少年」だとかいつまでも若くいる心持ちが大切だと書かれています。確かにその心持は大切だと思います。年をとってしまっているという制約に縛られる可能性があるからです。しかし、おっさんはおっさんです。何をしようにもおっさんの色が出てしまうものです。
よく、バンドで白髪のおっちゃんたちが、ブルースとかジャズとかを演奏しているのを見たりしますが、なぜおっちゃんはブルースが好きなんだろうと思ったことがあります。その理由は、おそらく、おっちゃんたちが青春時代にブルースを聞いていたからだと思います。音楽の好みが青春時代の音楽に固定化されているのだろうと思います。
若い頃の影響
例えば、僕自身が音楽を作ろうと思っても、やはり自分が若い頃に聞いていた音楽の影響が強く出てしまいます。どうしてもパンクロック、エモ、メロコアなどのテイストになってしまいます。もちろん、流行りの音楽も聴いたりして取り込みたいとチャレンジするのですが、自分の根本のところの表現したいところにしっくりこないのです。
だから、おそらく間もなくすると、いやもうすでに、若い人たちに、「おっさんってパンクとかロックとか好きだよね」って言われるのだと思います。もちろん、今の若い人たちが聴いている音楽も10年か20年もすれば、「おっさんってKing Gnuみたいな曲ばっかり好きだよね」となるのかと思っています。
自分らしく
社会にしろ、会社にしろ、教会にしろ、世代はまるっと変わります。わずか10年で変わってしまうのです。大切なことは、軸がぶれて、無理に別の世代についていこうとするのではなく、「おっさんってパンクとかロックとか好きだよね」と言われても、自分の年齢に応じて自分のやりたいことをやり続けることだと思います。