0323_人が退職する時

Contents

退職・転職

新卒以来、多くはないですが、いくつかの組織に属し、また様々な会社と関わり仕事をしてきました。そんな中で、個人的に最も驚きが多かったのは、企業の倒産やIPOやM&Aなどではなくて、「人が辞める」ということでした。退職、転職、休職などはごく当たり前のことなのですが、外から見ていると順風満帆のように見える人が会社をやめていくのをたくさん見ました。「え!あのひとが!」、「なんで?」のようなことが多く、その度に、長年勤めたわりには意外にあっけないものだと思わされます。

退職の理由

先日もお世話になっている会社の方が、「ちょっと話があるのできてください。」と言われて話を聞きにいくと会社を辞めるとのことでした。そこの社長さんからは、その人が育ってきていて、会社としても重要な人材であるというのを数ヶ月前に聞いていただけに衝撃を隠すことができませんでした。

もちろん、退社するのにも様々な理由があると思います。個人的な理由であれば、寿退社、親の介護、移住、家庭などがあると思います。また、所属する会社の給与、待遇、人間関係などに不満がある場合もありますし、一方で、現在の仕事に不満はないものの、チャレンジ、スキルアップ、給与アップなどを目指して転職するということもあると思います。

ただ、個人的にこれまで見てきたケースの70%くらいは、人間関係の問題、上司や社長との方針の違い、業務量過多のストレスで辞めていった人が多かったように思います。

退職の過程

人が辞めるというのは組織にとって非常に大きな損失であり、経営者であれば、誰でも離職率を下げたいと思うでしょう。ただ、「誰が何を考えているか?」を把握するのが非常に難しく、それは毎日顔を会わしていてもわからないものです。

例えば、ITを駆使してこういった兆候を事前に把握するために、端末の検索履歴や日報のちょっとした表現などを分析する方法もあります。ただ、個人的には会社の端末で転職や退職等に関する検索をしている時点で、すでに腹に決めている可能性が高く、そこからの対策はほとんど意味がないと思います。

ほとんどの場合、数年前から、違和感を感じたり、疑問が沸き起こっているはずで、株価のチャートのように感情が上下しながら推移します。そして、少しずつ上昇する中で、退職の準備も進めています。そんな中でも面従腹背なので、誰にもわかりません。そして、何かがあったタイミングで一気に上昇して、退職ということになるのだと思います。

完璧な組織はない

会社を辞める、辞めないはその人の自由意志なのですが、どこに行っても、この世の中には完璧な組織は存在しないということも事実です。方針の違いがあったり、常に人材不足であったり、ビジョンがなかったり、成長性がないなど様々です。外からはよく見えている組織でも、中は意外と問題だらけということが結構あると思います。

個人的には結局大切だと思うのは、所属する会社やメンバーのために祈ることだと思います。その中で、もちろん貢献も忍耐も必要になります。そういった資質や力も神様に祈り、助けを求める時に与えてくださると思います。あとは、神様が責任をもって、その先の人生を導いてくださると思います。